今週のWeb3市場では、企業財務と決済・貿易実務の両面で、デジタル資産を具体的に活用する動きが相次いだ。TORICOはETHの追加取得を続け、enishはSOLを中核資産とするDAT事業の第一弾に着手するなど、上場企業による暗号資産保有の広がりが目立つ。
一方、コインチェックは電子決済手段等取引業の登録を完了し、BluePayは決済事業を独立法人化。さらに大阪では、vLEIとブロックチェーンを用いた輸出ファクタリングの実証も進む。
暗号資産の保有から決済事業の基盤整備、貿易金融まで、Web3を実務へ取り込む動きが複数の領域で進展した。個別企業の財務戦略と金融インフラの整備が同時に動いた点が、今週の特徴と言えそうだ。今後、これらの取り組みがどのような利用場面へ広がるのかが注目される。
2026/8/28-9/03のWeb3市場ハイライト
SBI系が大阪で貿易金融実証 vLEIとブロックチェーン活用

TORICOがETHを2日連続追加取得 総取得2894ETH超に

enishがソラナ(SOL)を最大1億円購入へ DAT事業の第一弾

コインチェックが電子決済手段等取引業として登録完了 ステーブルコイン事業へ本格参入

BluePay、決済事業を独立法人化 ステーブルコイン活用を加速

2026/8/28-9/03のWeb3市場まとめ:市場の変化と最新動向
今週の動向からは、Web3活用の焦点が「何を保有するか」だけでなく、「どう運用し、既存業務へ組み込むか」へ広がりつつあることが読み取れる。TORICOのステーキングや外部運用は収益源の多様化につながる可能性がある一方、enishのように保有を優先し、損失制御や監査体制を整えるアプローチもある。
また、ステーブルコインでは登録や法人化を通じて事業基盤の整備が進み、貿易金融では取引情報のオンチェーン化が検証段階に入った。
企業にとっては、単に新技術を導入するのではなく、収益性やリスク管理、既存システムとの接続性まで含めて判断する視点が重要になりそうだ。今後は、価格変動や制度対応も踏まえ、各取り組みが継続的な業務効率化や新たな収益機会に結びつくかを見極める必要があるだろう。