東証グロース上場のTORICOは、暗号資産投資事業の一環としてイーサリアム(ETH)を2日連続で追加取得した。
総取得数量は2,894.6038ETH、総取得価額は約12.26億円に拡大している。
2日連続でETH取得、総取得額12億円超に
2026年8月26日、TORICOは暗号資産投資事業の一環としてイーサリアム(ETH)を追加取得したと発表した。
25日に55.5772ETHを2,210万円で取得し、平均取得単価は1ETHあたり39万7,645円だった。
前日の24日にも56.59433ETHを2,210万528円で取得しており、2日連続の追加取得となる。
24日の平均取得単価は39万508円で、両日の取得数量を合わせると112ETHを超える。
25日の取得を反映した総取得数量は2,894.6038ETH、総取得価額は12億2,582万6,595円となった。
全体の平均取得単価は42万3,487円で、保有状況にはステーキング(※1)収入分なども含まれている。
同社は現在、第11回新株予約権による資金調達を計画的に進め、調達資金を順次ETHの取得に充てている。
取得資産については、国内大手取引所との連携による保管体制を基盤とし、海外アドバイザーや金融プロトコルを活用して運用の高度化を進める方針だ。
さらに、8月13日にはETH建てヘッジファンドへの出資を決議しており、ステーキングによる収益獲得に加え、外部の運用ノウハウを活用するチャネルも確保している。
同社はETHの継続取得と取得済み資産の運用高度化を両輪で進め、中長期的な企業価値向上を目指す。
一方、現時点で当期業績への具体的な影響は未定としており、重要な影響が生じた場合は速やかに開示する方針である。
※1 ステーキング:保有する暗号資産をブロックチェーンのネットワーク運営に活用し、その対価として報酬を得る仕組み。TORICOはETHの保有数量にステーキング収入分などを含めている。
「稼ぐトレジャリー」拡大、価格変動が焦点
TORICOの戦略は、ETHの保有数量を増やすだけでなく、保有資産から継続的な収益を得る仕組みの構築を目指している点が特徴的だ。
同社はこれを「稼ぐトレジャリー」と位置づけ、PER型金融モデル(※2)の確立を進めている。
メリットは、継続取得によるETH残高の拡大と、複数の運用手法による収益機会を同時に追求できる点だろう。
取得した資産からインカムを得られれば、価格上昇だけに依存しない収益源を持つことにつながる可能性がある。
また、外部の運用ノウハウを活用することで、運用手法の多様化も見込める。
一方、ETHの市場価格や実際の運用成果によって資産価値や収益は変動し得る。
新株予約権による調達資金を順次ETH取得に充てているため、今後の取得ペースは資金調達の進捗にも左右される可能性がある。
今後はETHの取得数量だけでなく、ステーキングやヘッジファンドを含む運用が実際の収益にどの程度結びつくかが、同社のトレジャリー戦略を評価するうえで焦点となりそうだ。
※2 PER型金融モデル:TORICOが「稼ぐトレジャリー」として掲げる金融モデル。同社は暗号資産を収益獲得のための事業用資産として活用し、ETHの継続取得とステーキング、外部運用などを組み合わせる方針を示している。
TORICO 「イーサリアム(ETH)の追加取得に関するお知らせ」(2026年8月25日)
TORICO 「イーサリアム(ETH)の追加取得に関するお知らせ」(2026年8月26日)
関連記事:
TORICOがETHを追加取得 総取得数2839ETH超に

TORICO、ETH取得時の収益化戦略を開始 SBI VCトレードとオプション運用へ

HODL1とStartaleが業務提携 イーサリアム活用と日本円ステーブルコイン関連事業でWeb3展開を加速へ
