2026年9月2日、国内の楽天証券は、生成AIとAIエージェント技術を活用した「楽天証券のAIチャットサポート」を開始する。従来のチャットボット機能を強化し、質問の意図を踏まえた回答や過去の問い合わせ履歴の確認を可能にする。
AIが質問の意図を理解し自律的な解決を目指す
これまでのチャットサポートでは、利用者が入力した質問をAIが解釈し、登録された定型的な問答から最適な回答へ誘導していた。質問に合致する問答が見つからない場合は、質問の再入力を求めたり、類似するFAQを一覧表示したりする形で課題解決を図っていた。
今回のAIエージェント型チャットサービスでは、こうした仕組みを生成AIによって強化する。AIが利用者の質問の意図をより深く理解し、会話の流れを踏まえながら、自律的な解決を目指す点が特徴だ。
さらに、過去180日間のチャット履歴を保持する機能も追加される。従来はチャット終了後に問い合わせ内容がリセットされ、同じ疑問を確認する際には改めてやり取りする必要があった。新サービスでは、画面右上の時計アイコンから過去の問い合わせ内容を振り返れるため、継続的なサポートを受けやすくなる。
会話の文脈を維持する設計もポイントとなる。話題を変更する場合は「別の質問をしたい」などと一言添えることで、新しい質問をAIが理解しやすくなるほか、えんぴつのアイコンから新規チャットを開始し、質問内容ごとに会話を分けることも可能だ。
利便性向上の一方で生成AIの誤回答には注意
今回の刷新によって、楽天証券の問い合わせ対応は「FAQを探す」仕組みから、利用者との会話を通じて解決を目指す仕組みへと変わる。質問の再入力や類似FAQの確認といった手間を減らし、知りたい情報へよりスムーズに誘導できれば、問い合わせ時の利便性向上につながる可能性がある。
過去180日間の履歴を確認できる点も、利用者にとって実用性が高いと言える。金融サービスでは確認事項が複数に及ぶケースも考えられ、履歴を残せることは継続利用時のメリットになりそうだ。
一方、生成AIを利用する以上、回答の正確性には注意が必要である。入力内容の意図を正確に理解できず、誤った回答や意図と異なる回答が表示される可能性がある。また、AIがFAQを参照した時点と現在で情報が異なる場合、不正確な回答となることもある。
そのため、最終的な手続きや投資判断では、楽天証券のウェブサイトにある該当商品・サービスのページを確認し、利用者自身が判断することが求められる。
なお、サービス開始に伴い、「投資AIアシスタント(ベータ版+プラス)」は2026年9月2日をもって終了する。今後は新たなAIチャットサポートに機能を集約する形となる。
参考リンク