2026年5月8日、メルカリは、日本マクドナルドが5月15日から販売するハッピーセット「ちいかわ」の玩具付録について、一定期間の出品禁止を実施すると発表した。
販売開始直後の取引増加に伴うトラブルを防ぎ、安心・安全なマーケットプレイスを維持する狙いがある。
メルカリ、ハッピーセット玩具を出品禁止
メルカリは2026年5月15日から、日本マクドナルドが販売するハッピーセット「ちいかわ」の玩具付録について、「メルカリ」および「メルカリShops」での出品を禁止する方針を示した。
対象となるのは、5月15日および5月29日〜6月11日に販売される商品の玩具部分であり、過去に販売された付録は対象外となる。
今回の措置では、出品削除だけでなく、AIを活用した検知システムと目視監視を組み合わせた監視体制も導入される。
さらに、繰り返し不適切な出品を行ったアカウントに対しては、利用制限を含む厳格な対処を実施するとのことだ。
背景には、価格高騰や不正転売に伴う利用者間トラブルへの懸念がある。
メルカリは2025年10月、不正出品や価格乱高下によって市場の安全性が損なわれる可能性がある商品について、出品禁止を含む対応方針を策定した。
今回の措置も、その方針に基づく対応の一環とみられる。
同社は今回の対応について、「安全であること(Safe)」「信頼できること(Trustworthy)」「人道的であること(Humane)」という「マーケットプレイスの基本原則」に基づく措置だとしている。
販売開始直後の混乱を抑え、利用者が安心して取引できる環境維持を優先した形だ。
限定商品の取引管理が新たな焦点に
今回の対応は、フリマアプリ各社で進む転売対策強化の流れを反映した動きといえる。
特に、子ども向け商品や数量限定グッズは短期間で価格が高騰しやすく、購入機会の不公平感が問題視されてきた。
一定期間の出品禁止によって、一般消費者が正規価格で商品を入手しやすくなる効果が期待できる。
一方で、規制強化には課題も存在するとみられる。
フリマアプリは個人間取引の自由度の高さが特徴であり、出品制限が拡大すれば「どこまで規制するのか」という線引きが難しくなる可能性がある。
また、監視強化によっても外部SNSや海外サービスへ取引が流れるリスクは残るだろう。
今後は、AIによる不正検知技術の高度化に加え、企業とプラットフォーム運営会社が連携した転売対策がさらに進むと考えられる。
人気IP(※)や限定商品の販売では、事前抽選や本人確認強化などを組み合わせた新たな販売モデルが広がる可能性もある。
今回の対応は、単なる一商品への対策にとどまらず、フリマ市場全体の健全性を再定義する動きとして波及していくかもしれない。
※IP:Intellectual Propertyの略。キャラクターや作品、ブランドなどの知的財産を指し、近年はアニメ・ゲーム・キャラクタービジネスの重要な収益基盤となっている。
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