2026年8月18日、日本電気株式会社(NEC)は自社の業務自動化AIエージェント「NEC cotomi Agent」をMicrosoft Marketplaceで販売開始したと発表した。国内市場を皮切りにグローバル展開を目指す。
思考から実行へ NECの独自技術で複雑なWeb業務を完全自動化
NECは自社開発のAIコア技術を活用したソリューションとして初めて、Microsoft Marketplaceを通じたWeb業務自動化AIエージェント「NEC cotomi Agent」の販売を開始した。従来のSI(システムインテグレーション)モデルに加え、新たな流通経路を開拓する取り組みとなる。
最大の特長は、従来のチャット型AIのような助言にとどまらず、実際の業務システムやブラウザを操作してタスクを自動実行する点にある。同技術はWeb自動操作エージェントの国際的ベンチマーク「WebArena」において、人間のタスク成功率を世界で初めて上回った技術「cotomi Act」を基盤としている。
専門知識やコード改修は不要で、ベテラン社員の操作履歴を一度提示するだけで再現が可能だ。ブラウザ拡張機能として容易にセットアップでき、非定型データの読み取りから複数システムを跨ぐワークフローまで一気通貫で自動化する。1ユーザーあたり月額15,000円(税別、専用テナント利用費別途)で提供される。
導入加速の波と定着の課題 企業のAI活用はどう変わるか
本取り組みは、すでにMicrosoft環境へ投資を行ってきた企業に対し、既存のMicrosoft Azure等の基盤上で高度な業務自動化をスムーズに統合・一元管理できるという利点をもたらすとみられる。マーケットプレイス経由で迅速に調達でき、現場担当者が自然言語で直感的にカスタマイズ可能な点から、部門単位での検証や導入後の現場定着が飛躍的に進む可能性がある。
一方で、ブラウザ操作の自動再現に依存する構造上、Webシステム側の仕様変更や予期せぬエラーへの適応といった安全性の維持が、今後のリスクや運用上の懸念点として浮上する展開も考えられる。
将来的には、本モデルを皮切りとしたAIアプリケーションのラインアップ拡充や海外市場への波及が期待される。価値創造モデル「BluStellar」のもとで高度なセキュリティと実行精度をいかに両立させられるかが、グローバル展開の成否に影響を与える可能性があると言える。
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