2026年9月30日、ソフトバンク子会社のBBIX株式会社およびBBSakura Networks株式会社と、株式会社ゲットワークスは、宮城県七ヶ浜町の「宮城AIデータセンター」に、クラウド型ネットワークサービス「OCX(※)」の新たな接続拠点を2026年9月1日に開設したと発表した。日本国内の東北エリアにおけるAI・GPU基盤を強固なネットワークで支える取り組みである。
宮城AIデータセンターにOCX接続拠点を新設、東北のAI・GPU基盤を拡充
BBIXとゲットワークスは、クラウド型ネットワークサービス「OCX」に関する協業の一環として、宮城県七ヶ浜町の「宮城AIデータセンター」へ新たに接続拠点を開設した。 ゲットワークスが有するコンテナ型データセンターの設計や構築における知見を活用し、これまでも新潟県や鹿児島県でネットワーク環境の拡充を進めてきた経緯がある。
今回選ばれた宮城AIデータセンターは、次世代型高性能GPUサーバーに対応するコンテナ型データセンターである。 この拠点開設により、東北エリアのAI・GPU基盤から外部の各種クラウドや主要データセンターへスムーズに接続できる環境が整うことになった。
OCXを活用することで、ユーザーは高いセキュリティと拡張性、低遅延性を備えた閉域ネットワークを手軽に構築できる。 地域に分散するデータセンター同士を相互に接続し、クラウドとオンプレミスを組み合わせた柔軟なインフラ環境を実現する狙いがある。
今後も両社は、コンテナ型データセンターとOCXを組み合わせたインフラ環境の展開をさらに進めていく方針である。 これにより、企業や自治体が抱えるAI活用やDXの推進、さらにはBCP対策の強化を下支えしていくと言える。
※OCX(Open Connectivity eXchange):BBIXとBBSakuraが提供するクラウド型ネットワークサービス。全国60か所以上の接続拠点を活用し、クラウドやデータセンター間を結ぶ閉域ネットワークをオンデマンドに提供する。
インフラ連携がもたらすメリットと課題、および今後の展望
今回の接続拠点開設は、地方におけるAI・DX推進および災害対策において大きなメリットをもたらすものとみられる。東京などの大都市圏に集中しがちなデータセンターの機能を地域に分散させることで、災害時のリスクを大幅に軽減し、強固なBCP対策を構築できると考えられるからだ。
一方で、地方拠点におけるネットワークの高速化や安定性の確保は、運用コストの増加や専門人材の不足といったデメリットや課題とも隣り合わせである。したがって、オンデマンドで柔軟に構築できる閉域ネットワークの存在が、こうした導入のハードルをどれだけ下げられるかが今後の運用における重要な鍵になると予測される。
今後は、東北エリアにとどまらず、全国の自治体や企業によるAI・GPU基盤の利用がさらに加速する可能性がある。地域に根差したデータセンターと高機能なネットワークの融合が、日本のデジタル社会全体のレジリエンス向上にどのように寄与していくのか、引き続き大きな注目が集まると言える。
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