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CoeFontが広島空港でAI同時通訳のPoC開始 接客と社内業務の効率化を検証

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2026年8月17日、株式会社CoeFont(※)は広島国際空港株式会社と共同で、AI同時通訳サービス「CoeFont通訳」の実証実験を広島空港にて開始したと発表した。多言語接客とバックオフィス業務の双方で検証を行う。

広島空港で「CoeFont通訳」の実証実験開始 多言語対応と社内業務を検証

東京科学大学認定ベンチャーの株式会社CoeFontは、広島空港を運営する広島国際空港株式会社(HIAP)と共同で、同空港にてAI同時通訳サービス「CoeFont通訳」の実証実験(PoC)を開始した。

中四国の玄関口である広島空港は、台北やソウル、ハノイなどアジア主要都市との路線を有しており、急増するインバウンドに伴い多様な言語への対応が求められている。2021年7月に民営化したHIAPは、接客品質の向上と業務効率化を推進してきた背景がある。

今回のプロジェクトでは、15言語に対応する「CoeFont通訳」を活用し、2つの領域で検証を行う。

第1に旅客接点での多言語接客であり、専門用語や固有名詞を含む会話への対応精度、処理時間、旅客体験の質を評価する。

第2にバックオフィス業務であり、社内会議等で自動文字起こし・要約機能を活用し、議事録作成の工数削減や記録の正確性を検証する構想だ。

※株式会社CoeFont:2020年設立の東京科学大学認定ベンチャー。音声合成技術をはじめとする倫理的で包括的なAI音声プラットフォームの開発・提供を行っている。

言語の壁と人手不足を打ち破る一手 地方空港のスマート化へ広がる展望

本取り組みは、地方空港が直面する人手不足と多言語対応という二重の課題に対する有効な処方箋となると考えられる。 最大のメリットとして期待されるのは、多言語対応の標準化と接客業務のスピード向上だ。これまで特定の言語スキルを持つスタッフに依存していた旅客対応がAIで補完されれば、混雑緩和やコミュニケーションエラーの防ぎ込みにつながる。また、社内会議での文字起こし・要約による業務負担軽減は、スタッフが現場のサービス改善に注力するための余力を生み出す効果も見込まれる。

一方で、実用化に向けたハードルも想定される。騒音が多い空港内における音声認識精度の維持や、瞬時の正確性が求められる接客場面での通信環境の安定性確保は、技術的な検証課題となりそうだ。 また、AI通訳に過度に依存することで、人ならではの柔軟な対応力が損なわれるリスクにも注意が必要となるだろう。

今後の展望として、この実証実験で高い有効性が証明されれば、同様の課題を抱える全国の地方空港や複合観光施設へと一気に導入が広がる可能性がある。現場の運用ノウハウが蓄積されることで、日本のインバウンド受け入れ体制全体をスマート化する強力なモデルケースとなる可能性を秘めている。

CoeFont プレスリリース

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