漫画アプリ「comico」のサービス終了が発表された。購入済み作品の一部は「めちゃコミック」で引き続き閲覧できるよう準備が進められており、未使用の有償コインは返金対応が行われる予定だ。
comico終了、一部購入作品は「めちゃコミック」へ
2026年8月17日、漫画アプリ「comico」のサービス終了が発表された。2027年1月6日23時59分をもって終了する予定となる。
これに先立ち、2026年8月31日23時59分には新刊配信、作品レンタルの更新、コイン販売、新規会員登録が停止される。作品によっては新刊配信が同日より前に終了する場合もあるという。
2026年9月28日23時59分には作品販売と作品レンタルが停止され、以降はレンタルゲージやチケットを利用できなくなる。サービス終了日時までは、本棚から購入済み作品を閲覧できる予定だ。
終了後の2027年1月7日から4月30日までは、本棚移行とコイン返金の申請期間となる。2026年9月28日の作品販売停止時点で「購入済み」に登録されている作品が本棚移行の対象となり、対象作品は「めちゃコミック」で引き続き閲覧できるよう準備が進められている。
ただし、すべての購入作品が移行されるわけではない。出版社や権利元から引き継ぎの許諾を得られた作品のみが移行対象となるため、一部作品は移行対象外になる場合もあるという。
また、移行期間終了までに申請を完了しなければ、購入済み作品を閲覧できなくなる。
未使用の有償コインは返金対象となる一方、使用済みコインは返金されない。
利便性を保ちつつも、デジタル購入の課題が浮き彫りに
本件において、サービス終了後も購入済み作品を別の電子書店で閲覧できる可能性が確保される点は安心材料だろう。利用者にとって、これまで購入したコンテンツがサービス終了と同時に利用できなくなる事態を避けられることは大きいはずだ。
一方で、移行対象が権利元の許諾を得られた作品に限られる点はデメリットになりうる。
デジタルコンテンツは物理的な商品とは異なり、購入後も提供プラットフォームや契約関係の影響を受ける。そのため、利用者が期待する「購入したから将来も読める」という状態が必ずしも保証されないことが、今回の件で浮き彫りになったとも言える。
さらに、利用者自身による移行申請が必要なことも負担となるだろう。
申請期限を過ぎると購入済み作品を閲覧できなくなるため、サービス終了後の移行手続きまで忘れずに対応する必要がある。
今後、電子書籍やデジタルコンテンツ市場が拡大するほど、サービス終了時のデータや購入履歴、利用権をどう引き継ぐかという課題は、事業者にとって重要な検討事項になりそうだ。
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