2026年5月5日、米スーパー・マイクロ・コンピューターは、2026年4〜6月期の業績見通しを発表した。AI向けサーバー需要の拡大を背景に、売上高と調整後利益が市場予想を上回り、株価は時間外取引で18%上昇した。生成AIブームを支えるインフラ需要の強さが改めて鮮明になっている。
AIサーバー需要拡大で市場予想超え
スーパー・マイクロ・コンピューターが発表した2026年4〜6月期の売上高見通しは110億〜125億ドルとなり、市場予想の110億7000万ドルを上回った。調整後1株利益も0.67〜0.82ドルを見込み、アナリスト予想の0.55ドルを超える内容となっている。
発表を受け、同社株は時間外取引で18%上昇した。生成AIの急速な普及に伴い、大規模データセンター向けAIサーバー需要が拡大していることが背景にある。
チャールズ・リャンCEOは決算説明会で、データセンター向けおよびクラウドソフトウェア関連需要が堅調に推移していると説明した。そのうえで、台湾、マレーシア、オランダの拠点で生産能力を積極的に拡大していることも明らかにした。
一方、第3四半期売上高は102億4000万ドルとなり、前年同期比では122%超の大幅増収を記録したものの、市場予想の123億3000万ドルには届かなかった。高成長を維持する一方、市場の期待値も急速に高まっている状況がうかがえる。
AIインフラ競争加速 成長期待と課題が共存
今回の業績見通しは、AI市場の成長がソフトウェア開発だけでなく、インフラ整備段階にも広がりつつある可能性を示唆している。AIサーバー需要の拡大は、Super Microのようなハードウェア企業にとって大きな追い風になる可能性が高い。
特に同社は、液冷技術や短納期生産を強みとしており、AIデータセンター市場で競争力を強めているとの見方もある。今後も生成AIサービスの普及が続けば、サーバー需要は中長期的に拡大するとの見方が強まるだろう。
一方で、リスクも少なくない。AIサーバーはエヌビディア製GPUへの依存度が高く、半導体供給不足や価格高騰が発生した場合、製造計画へ影響を与える可能性がある。また、デルやHPEなど大手メーカーとの競争が今後さらに激化する可能性もある。
さらに、AIデータセンターの急増に伴い、電力消費拡大が新たな課題として意識され始めている。今後は性能競争だけでなく、省電力化や冷却効率改善を含めた総合的な技術力が、企業評価の重要要素になる可能性がある。
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