楽天グループは、自動配送ロボットによる商品配送サービス「楽天無人配送」の対象地域を東京都江東区豊洲へ拡大した。
晴海周辺と合わせ、中央区・江東区の湾岸エリアで5万戸超をカバーする。
豊洲1〜5丁目などへ拡大、44店舗の商品を配送
2026年9月10日、楽天は、「楽天無人配送」サービスにおいて、新たに豊洲1〜5丁目と6丁目の一部を対象に加えたことを発表した。
今回の追加により、豊洲では約1万7,000戸が新たにサービスを利用可能になったという。
注文時に指定できる届け先も豊洲で62カ所増え、全地域では254カ所となる。
対象店舗には「ファーストキッチン 豊洲センタービル店」や「信州そば処 そじ坊 豊洲センタービル店」など14店舗が加わり、全44店舗へ拡大した。
食料品、飲食、カフェ・スイーツ、日用品・雑貨など9,500点超を扱い、晴海周辺の利用者も豊洲の店舗から注文できる。
配送は年末年始などを除き毎日10時から21時まで。
最短30分後から最長6日先まで、15分単位で時間枠を指定でき、配送料は通常100円となる。
支払いにはクレジットカードのほか楽天ポイント、楽天キャッシュが利用可能だ。
楽天は2019年から自動配送ロボット(※)の実証やサービス提供を進めてきた。
楽天無人配送は2024年11月に提供を開始し、これまで中央区の晴海、月島、勝どき、佃での展開実績がある。
豊洲では地域パートナーと連携し、待機場所や充電拠点を整備。
配送実績データを基に運用を見直しながら、エリアや店舗、商品、ロボット台数を広げている。
※自動配送ロボット:商品や荷物を配送するロボット。楽天は都市部におけるラストワンマイル配送の効率化などを目的に活用を進めている。
利便性向上の一方、広域運用の安定性が焦点
豊洲の追加で、楽天無人配送は中央区を中心とした展開から江東区へも対象地域を広げ、湾岸エリアをまたぐ配送サービスへ一段拡大したと言える。
豊洲の店舗を晴海周辺の利用者も利用でき、居住地域を越えて注文先の選択肢が広がる点は、サービスの利便性向上につながる。
店舗側にも、来店客だけでなく周辺住宅へ商品を届ける新たな販売経路が生まれる。
大規模マンションや商業施設が集まる湾岸エリアで一定の注文量を確保できれば、都市部におけるラストワンマイル配送の効率化にもつながる可能性がある。
一方、対象地域や店舗、商品、ロボット台数が増えるほど、充電、待機場所、機体配置、運行管理などの複雑さも高まる。
利便性を保ったまま配送の遅延や運休を抑えられるかは、広域化を進めるうえで重要な検証点になる。
今後は、地域パートナーとの連携や配送データを活用し、運用コストとサービス品質をどこまで両立できるかが焦点になるだろう。
豊洲で安定運用の実績を積めれば、都市部でロボット配送を日常インフラとして定着させる次の展開につながると考えられる。
楽天 「楽天、自動配送ロボットによる商品配送サービス「楽天無人配送」の対象地域を豊洲へ拡大」
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