メインコンテンツへスキップ
最新ニュース 3分で読める

CTCがAI動画解析で作業を見える化 現場プロセスマイニング提供

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年8月21日、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)はAIによる動画解析を用いて現場作業の可視化と分析を行う「ProcessLens」の提供を開始した。製造や物流など日本国内の現場業務の改善を支援する。

AI動画解析で現場の業務プロセスを自動可視化し課題を特定

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、ウェアラブルカメラや固定カメラの映像をAIで解析し、現場作業のプロセスマイニング(※)を可能にする「ProcessLens」の提供をスタートさせた。これまで同社が展開してきた業務プロセス改善サービス「MiningLab」の知見を活かし、対応領域をオフィスワークから現場業務へと拡張した形となる。製造業や物流業など現場作業を伴う業界を中心に展開し、3年間で50件の受注を目指す。

従来の業務改善はシステム上の操作ログを取得できるオフィス業務を中心に適用されており、現場での改善活動は担当者へのヒアリングや目視確認といった定性的な情報に依存していた。そのため、熟練者と非熟練者の違い、待機時間や手戻りの発生箇所などが経験や勘に頼った分析になりやすく、労働力不足が深刻化する中で技術の承継や属人化の解消が極めて大きな課題であった。

本サービスはAIが映像から作業者の行動や工程を自動で読み取りデータ化する仕組みを持つ。作業の開始・終了、機器操作、移動、待機などを数値化することで、技能差やボトルネックとなる工程を把握できる。製造現場での確認回数の差の特定や、物流・保守業務での待機時間の分析を通じ、品質向上と作業効率化を包括的にバックアップする。

※プロセスマイニング:業務システムなどのデータをもとにログを作成し、実際の業務プロセスを可視化・分析して課題や改善点を明らかにする手法。

熟練技能の継承と効率化を加速も、現場の受容性と管理が鍵

今回のサービス展開は、これまで感覚的に捉えられがちだった現場作業の客観的なデータ化を強力に推し進めると見られている。熟練者の暗黙知となっていた手順や動線が可視化されることで、非熟練者への技術継承がスムーズとなり、教育コストの削減と作業品質の底上げが同時に期待できる。さらに無駄な移動や待機時間を削減できれば、人手不足に悩む現場の生産性を大幅に向上させるというメリットをもたらす可能性がある。

一方で、常にカメラで撮影されることに対する作業者の心理的抵抗やプライバシーへの懸念といった側面も指摘される。現場スタッフの理解を得つつ導入を進める工夫や、取得した映像データの厳格な管理体制の構築が今後の運用における大きな課題になるだろう。

なお、CTCは今後も業務変革支援サービス群「Data&AI Offering Suite」をはじめとする業界別サービスの拡充を視野に入れ、映像解析精度の向上と高度化に取り組む方針を示している。現場DXの新たな選択肢として、産業界の業務改革を一段上のフェーズへ引き上げるきっかけになると考えられる。

伊藤忠テクノソリューションズ プレスリリース

関連記事:

NEC、映像AIで現場を即デジタル化 数時間導入の可視化サービス拡充

BrainPad AAA、AIが動画から業務マニュアルを自動作成 現場DXを加速

Share this article コピーしました
WRITTEN BY

PlusWeb3 編集部

Web3・AI専門メディア

PlusWeb3 編集部は、ブロックチェーン・Web3・AIの最新動向をわかりやすくお届けする専門メディアチームです。業界経験豊富な編集者とリサーチャーが、信頼性の高い情報を厳選してお届けします。

コピーしました

Web3・AI・ディープテック領域のキャリアに興味がありますか?

業界特化メディアを運営する専門エージェントが、企業のカルチャー・技術スタック・選考ポイントまで踏まえてキャリアをご提案します。相談は完全無料です。