国内で店舗DXを支援するカンリーは、店舗在庫表示サービス「カンリーローカル在庫」をメガネブランド「Zoff」が導入したと発表した。
Google検索やマップなどで各店の在庫を確認できるようにし、オンラインから実店舗への来店促進を図る。
Zoff全店の在庫をGoogle上で可視化
2026年8月18日に発表された今回の導入により、全国340以上のZoff店舗にて、Google検索、Googleマップ、Googleショッピング上に各店舗の商品在庫を表示できるようになった。
メガネフレームやサングラス、コンタクトレンズなどについて、利用者が来店前に最寄り店舗の在庫状況を確認できる環境を整える。
メガネは実際に試着し、フィット感やデザインを確認してから購入する利用者が多く、こうした購買特性が導入の背景にある。
一方、従来は特定商品の店舗在庫を確認するため、電話で問い合わせたり直接店舗へ足を運んだりする必要があったという。
AIが利用者に代わって商品を探索する時代を見据え、目当ての商品を最寄りの店舗で試着できる環境を整えるため、今回の導入に至った。
カンリーローカル在庫は、店舗側の在庫データをGoogleの各サービスへ連携する仕組みだ。
検索段階で「近くの店舗に欲しい商品があるか」を把握できるため、Zoffが進める「ネットで探し、店舗で試す」OMO(※)型の購買体験を強化する。
また、店舗への在庫確認電話を減らし、スタッフがフィッティングやレンズ相談といった専門性の高い接客へ時間を振り向けやすくする効果も期待されている。
※OMO:Online Merges with Offlineの略。オンラインと実店舗を分けず、検索や在庫確認、来店、購入などを一体化して顧客体験を設計する考え方。
AI経由の店舗選び、在庫精度が鍵に
今回の取り組みは、現在の検索流入だけでなく、AIが利用者に代わって商品や店舗を探す仕組みを見据えた施策でもある。
特に実店舗を持つ小売業では、ECの商品情報だけでなく「どの店舗に、何があるか」というデータの重要性が高まる可能性がある。
AIによる店舗推薦が広がれば、営業時間や所在地だけでなく、商品単位の在庫情報を提供できることが、利用者の具体的な購買条件に応えるうえで重要になるだろう。
一方、AIによってどれだけ流入が増えるかは今回の導入だけで保証されるものではない。
在庫情報の更新頻度や実店舗との整合性が低ければ、来店時の欠品によって顧客体験を損ねる恐れもある。
今後は検索経由の来店増加や問い合わせ削減といった効果に加え、AI経由の店舗発見が購買行動に与える影響も注目されるだろう。
リアルタイム性の高い店舗データを継続して整備できるかが、次世代のOMO戦略を左右しそうだ。
カンリー 「Zoff、全340店舗に「カンリーローカル在庫」を導入。店舗在庫のデジタル可視化で「試してから買う」来店体験を強化。AIに選ばれる店舗基盤の構築で、次世代の集客を最大化」
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