Digital Entertainment Asset(DEA)など4社は、市民参加型ゲーム「ピクトレ」の大分県初開催を発表した。
10月31日から約1カ月間、参加者が電柱を撮影して報酬を獲得する仕組みを通じ、通信インフラの点検効率化を検証する。
大分県などで電柱約2万本を対象に撮影イベント開催
2026年10月28日に発表された「ピクトレ湯めぐりシーズン in 大分」は、DEA、Growth Ring Grid(GRG)、NTT西日本、NTTフィールドテクノが連携して実施する実証実験だ。
「ピクトレ」イベントは九州本土では初開催となり、11月29日までの実施を予定している。
イベントの参加者は専用アプリでチームを選び、街を歩きながら電柱を撮影する。
チェックインや撮影、電柱同士をつなぐ「コネクト」によって得点を獲得し、他チームと成績を競う仕組みだ。
初回撮影では電柱1本につき30〜100円相当の報酬コインが付与され、終了時にはランキングに応じたポイント報酬も用意される。
ポイントはAmazonギフトカードなどに交換できるが、最低交換額は100円となる。
対象は大分市や別府市、日田市など大分県内11市町と福岡県豊前市の一部で、電柱約2万本を撮影対象とする。
撮影可能時間は午前6時30分から午後5時30分までで、進捗状況によっては期間が変更・短縮される場合もある。
収集された画像はNTTフィールドテクノが設備点検に利用し、NTT西日本が維持管理を担う。
労働人口の減少に対応し、市民による画像収集が設備の状況把握や業務効率化にどの程度寄与するかを検証する計画だ。
点検の省力化と地域活性化に期待、継続運用が課題
今回の取り組みは、ゲーミフィケーションによってインフラ点検の一部を市民参加型に転換する試みとして注目される。
専門職員だけでは巡回に時間を要する広域の設備について、一般参加者の移動と撮影を活用すれば、画像収集の負担を分散できる可能性がある。
報酬とチーム対抗の競争要素を組み合わせる点も特徴だ。
参加者にとっては日常的な散策が社会貢献と報酬獲得につながり、地域にとっては住民や観光客の回遊促進も期待できる。
一方で、画像の収集範囲は参加者の行動に左右されるため、アクセスしやすい場所に撮影が集中する可能性もある。
また、撮影角度や画像の鮮明さにばらつきが生じる可能性もあり、点検に利用するデータの品質管理が重要になるだろう。
今回の実証では、画像を活用した設備の状況把握や点検業務の効率化が検証される。
継続的な運用を見据えれば、報酬コストと参加率のバランスも重要な検討課題になると考えられる。
こうした条件を満たせれば、他地域への展開や継続的な運用の可能性も高まるだろう。
Digital Entertainment Asset プレスリリース
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