WOWOWとNTTドコモは、映像配信サービス「Lemino」を共同事業化すると発表した。
10月1日に新会社を設立し、スポーツやドラマ、音楽ライブを順次追加。
映像配信にとどまらない体験価値の拡大も進める。
Lemino共同運営、WOWOW作品を順次追加
2026年9月24日、WOWOWとNTTドコモは、「Lemino」を共同事業化すると発表した。
両社は6月15日に締結した資本業務提携に基づき、10月1日に「株式会社WOWOW Lemino(予定)」を設立し、同日からLeminoの運営を開始する予定だ。
WOWOWのコンテンツ調達・制作力やプロデュース力と、ドコモの会員基盤、会員サービス、チャネル、ベニューを組み合わせ、Leminoのサービス価値向上と事業成長をめざす。
コンテンツ面では、「UEFAチャンピオンズリーグ」や「木下グループジャパンオープンテニス」などのスポーツに加え、新旧100作品以上のWOWOWオリジナルドラマ、音楽ライブをLeminoで順次配信する。
さらに、独占コンテンツ、チケット先行販売、限定グッズ、イベントを組み合わせ、デジタルとリアルを横断するエンターテインメント体験も開発する方針である。
両社は会員基盤やチャネルも活用する。
Leminoは2026年2月から「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」の「選べる特典」に追加されており、対象契約者は追加料金なしで映像コンテンツを利用できる。
新たなIPの企画・開発にも取り組み、グローバルに展開できるIP(※)の創出をめざす。
※IP:Intellectual Property(知的財産)の略。作品やキャラクター、ブランドなど、知的財産権によって保護されるコンテンツや資産を指す。
配信競争は作品数から体験価値へ広がるか
今回の共同事業化は、Leminoにとってコンテンツの量だけでなく、視聴前後の体験まで含めて差別化を図る動きと考えられる。
WOWOWが持つスポーツやドラマ、音楽の制作・調達力に、ドコモの会員基盤やベニューなどを組み合わせられれば、作品視聴を起点にイベント参加やグッズ購入へつなげる導線を作りやすくなる可能性がある。
一方、ラインナップを拡充するだけで継続利用につながるとは限らない。
映像配信市場では、利用者が複数サービスを比較しやすいため、独自作品の魅力に加え、料金や使いやすさ、継続的な話題づくりも重要になるだろう。
とくに、WOWOW由来のコンテンツがLemino利用者の拡大や定着にどこまで結びつくかが焦点となる。
また、両社が掲げるデジタルとリアルを横断した施策が定着すれば、映像配信サービスの役割が単なる「見る場」から、ファンと作品を結ぶ接点へ広がる余地がある。
10月1日の新体制始動後は、コンテンツのさらなる拡充や新たなIPの企画・開発、イベント連動施策がどのように具体化するかが、Leminoの成長を左右しそうだ。
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