メルカリは、ポケモン社が販売する「ポケモンカードゲーム 30th CELEBRATION」関連商品の出品を一定期間禁止した。発売直後の取引増加に伴うトラブルや誹謗中傷を警戒し、AIと専門チームによる監視や削除を強化する。
30周年商品を一時禁止、違反出品は削除
2026年9月15日の発表によると、対象は「メルカリ」と「メルカリShops」で、出品禁止期間は9月16日0時から、安心・安全な取引環境を確保できないと同社が判断する期間までとなる。
禁止の対象となるのは未開封の拡張パック「30th CELEBRATION」と「30th CELEBRATION カードセット」全9種で、カードセットは開封済みでも出品できない。対象商品を含むセット販売も禁止される一方、開封済みのシングルカードは出品可能だ。
期間中は、AIなどを活用した検知システムと専門チームの目視により出品を監視し、該当商品を削除する。禁止対象を繰り返し出品するアカウントには、利用制限を行うとしている。
背景には、メルカリが2025年に策定した新たな対応方針がある。不正出品やトラブルの急増、極端な価格変動などによってマーケットプレイスの安全性が著しく損なわれる可能性がある商品について、出品禁止を含む措置を取る方針を定めていた。
また同社は2023年、ポケモン社と「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結している。
メルカリ 「メルカリとポケモン、安心・安全な取引環境の構築に向けた包括連携協定を締結」
安全性を優先、取引自由度との両立が焦点か
今回の措置は、ポケモン社との継続的な連携関係の下、30周年商品の発売時に想定される混乱を事前に抑える対応とみられる。
問題が発生した後に個別対応するのではなく、発売直後の取引集中が見込まれる段階で対象商品を一時的に市場から外す予防措置と、監視・削除対応を組み合わせることで、トラブルの拡大は抑えやすくなりそうだ。
一方、出品禁止期間終了日があらかじめ定められていないことは、正規に商品を取得し、販売したい利用者にとってデメリットとなり得る。
今後は対象範囲や解除時期を分かりやすく示し続けることが、利用者の納得感を保つうえで重要になるだろう。
本件において引き続き注目したいのは、商品発売時の市場混乱に対し、プラットフォーム側がメーカーとの連携や検知技術を使いながら事前介入する運用がどこまで機能するかである。
今回の対応がトラブル抑制につながれば、メルカリが掲げる「安全」「信頼」「人道的」という基本原則を、具体的な出品ルールへ落とし込む事例となるかもしれない。
メルカリ 「メルカリ、9月16日より「ポケモンカードゲーム 30th CELEBRATION」関連商品の出品を禁止」
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