国内暗号資産交換業者のGMOコインは、ザ・サンドボックス(SAND)、チリーズ(CHZ)、ファイルコイン(FIL)の取扱廃止を発表した。
プロジェクト継続性や流動性の変化などを理由に、11月中旬に強制売却を予定している。
GMOコイン、SAND・CHZ・FILを段階的に取扱終了
GMOコインは、SAND、CHZ、FILについて、各種サービスを段階的に終了すると2026年9月9日に発表した。
取扱廃止の理由として、プロジェクト継続性や流動性の変化に加え、カバー取引先の確保が困難となる可能性を挙げている。
最初に9月15日、貸暗号資産のサービスが終了する。
続いて10月7日に「つみたて暗号資産」の毎週プラン、10月9日に毎日プラン、10月10日に毎月プランの最終積立日を迎える予定だ。
10月24日の定期メンテナンス終了後には販売所サービスと預入サービスが終了し、11月7日には送付の受付も終了する。
外部の取引所やウォレットへの移管を希望する利用者は、それまでに手続きを完了する必要がある。
さらに11月中旬には、GMOコインの口座に残るSAND、CHZ、FILが強制売却(※)される予定である。
送付元情報の登録が未反映となっている資産も対象となり、売却後は日本円に換金して顧客口座へ付与するとしている。
10月24日(土)以降にSAND、CHZ、FILを旧預入アドレスへ送付しても、口座には反映されない。
誤送付した場合は資産を取り出せなくなる可能性があるため、同社は旧アドレスへ誤送付しないよう呼びかけている。
なお、本件公告時点では、SANDはbitFlyer、ビットバンク、Binance Japanなど、CHZはbitFlyer、ビットバンク、SBI VCトレードなど、FILはBinance Japanやオーケーコイン・ジャパンなどが取り扱っている。
※強制売却:利用者が指定された期限までに資産を移管・処分しなかった場合などに、交換業者側が売却して日本円などへ換金する措置。
銘柄整理が市場にもたらす影響と今後
GMOコインが流動性やプロジェクトの継続性を重視して取扱銘柄を選別することで、サービス運営上のリスクは抑えられるかもしれない。そのため本件は、取引基盤の安定性を重視するための動きと考えられる。
一方で、対象銘柄を保有する利用者に移管や売却の手間が発生することは懸念事項だ。
特に対象銘柄の流動性が低い場合には、売却時の価格変動などによって利用者が想定していた価格より不利な価格で換金される可能性もあるため、資産管理上はリスクとなるだろう。
今回の事例は、暗号資産の取扱継続が必ずしも固定的ではなく、流動性やプロジェクトの継続性、取引環境などによって見直されうることを示している。
今後、他の交換業者でも銘柄選定が進めば、国内市場では取引需要や流動性の高い銘柄が相対的に選好される可能性もありそうだ。
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