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デジハリ大がAI学習基盤を始動 専属AIエージェントで学びを再設計

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年9月1日、東京都のデジタルハリウッド大学(DHU)は、AIエージェントを中核に据えた新たな教育プラットフォーム「キャンパスポータル(学内名称:デジキャンポータル)」と、全学生・全教職員が利用できる「全学AI基盤」の運用を開始した。AIを教育へ追加するのではなく、AIが日常的に存在する学習環境そのものを構築する新たな取り組みである。

AIが常駐する学習環境へ転換

デジタルハリウッド大学が導入したキャンパスポータルは、学生が毎日利用する画面上で授業への入室、AIティーチングアシスタント(TA)との対話、授業ノートの作成、授業後の振り返りまでを一元化した教育プラットフォームである。授業終了後もAIとの対話やノート作成を継続でき、学びの履歴が蓄積される仕組みとなっている。

特徴はAIを単なる質問応答ツールではなく、学習プロセス全体を支える存在として設計した点にある。教員は講義録や教材を登録するだけで授業専用のAI TAを構築でき、専門的なプログラミング知識は不要だ。AIは学生ごとに独立して動作し、教員が設計した授業内容を踏まえながら学生自身が考え答えへ到達する過程を支援する。

加えて、学生一人ひとりには名前や人格を自由に設定できる専属AIエージェントが用意される。学習記録をもとに継続的な対話を行い、卒業時には4年間の学びの履歴を外部サービスに依存しない形式で本人へ返却する予定だ。また学生とAIの対話履歴や授業ノートは本人のみが閲覧でき、大学側は運用に必要な利用量のみを把握し、会話内容は確認しないとしている。

AI前提の大学教育は新たな標準となるか

今回の取り組みは生成AIを教育現場へ導入する段階から一歩進み、「AIが存在することを前提とした教育環境」を構築する試みとして注目される。全学AI基盤ではテキスト生成だけでなく画像や映像、音楽など幅広い生成AIを共通基盤から利用できるため、クリエイティブ分野を含めた多様な学習スタイルへの展開が期待される。

一方でAIが学習に深く入り込む環境では、学生自身が主体的に思考する姿勢を維持できるかが重要になる。今回のAI TAは答えを提示するのではなく思考過程を支援する設計とされているが、その理念が教育現場でどこまで実践されるかは今後の運用に委ねられる部分もある。

デジタルハリウッド大学ではこのプラットフォームと全学AI基盤を現実科学研究所が開発し、2026年9月21日の第3クォーター開始に合わせて全学へ展開する予定である。学長の藤井直敬氏はAIを教育へ「追加する」のではなく、AIとともに学び、考え、環境そのものを更新していくことが狙いだと説明した。教育現場でAIが当たり前の存在となる時代に向け、この実践が大学教育の新たなモデルケースとなる可能性がある。

デジタルハリウッド大学 ニュースリリース

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