ソフトバンクとANA Xは、ANAのマイルが貯まる家庭用インターネットサービスを国内で開始した。「ANA光 powered by SoftBank」と「ANAホームWi-Fi powered by SoftBank」の2種類を展開し、通信サービスとマイレージを組み合わせることで、日常生活からマイルを獲得できる環境を提供する。
ANA光とホームWi-Fiで最大1万9,400マイルを還元
ソフトバンクとANA Xが2026年8月20日に提供を開始したのは、光ブロードバンド型の「ANA光 powered by SoftBank」と、ホームルーター型の「ANAホームWi-Fi powered by SoftBank」である。
ANA光は「SoftBank 光」を活用し、高速かつ安定した通信を提供する。一方、ANAホームWi-Fiは「SoftBank Air」を活用し、コンセントに挿すだけで開通工事なしに利用できる。
ANA光は自宅でインターネットを多く利用する人や通信品質を重視する人、複数の機器を同時に利用するユーザーが想定されている。
ANAホームWi-Fiは、工事をせずに利用したい人や引っ越しが多い人、一人暮らし、賃貸住宅の利用者などに勧められている。
両サービスの特徴は、利用に応じてANAマイルを獲得できる点にある。
ANA光では新規加入時に1万マイル、毎月200マイルの継続特典、1年経過ごとに2,000マイルが付与される。1年間の獲得合計は1万4,400マイルだ。
ANAホームWi-Fiは加入特典が1万5,000マイルで、毎月200マイルと年2,000マイルを加えることで、1年間に1万9,400マイルを獲得できる。
双方共に、2年目以降も毎年4,400マイルが貯まる仕組みだ。
月額料金は、ANA光がマンション・1ギガで4,180円、ファミリー・1ギガで5,720円、10ギガで6,930円である。ANAホームWi-Fiは5,368円となる。
両社の役割としては、ソフトバンクがサービスの提供・保守を担い、ANA Xがサービスの企画・販売やマイル還元、ANAのライフサービスとの連携プロモーションを担当する。
通信費をマイル化 ANA経済圏拡大の足掛かりに
今回のサービスの最大のメリットは、日常的に支払う通信費をマイル獲得につなげられる点だろう。航空券の購入などに限らず、家庭の通信環境そのものをマイル獲得の接点にすることで、ANAのマイレージサービスを利用する機会を増やせる可能性がある。
特に、ANA Xが展開する「ANAでんき」「ANAガス」などと組み合わせれば、通信からエネルギーまで生活に必要なサービスを横断してマイルを貯める仕組みへ発展する余地がある。航空会社にとっては顧客との接点を日常生活へ広げられ、利用者にとっては複数の固定費をマイル獲得につなげられる点が利点となりそうだ。
一方、マイル還元だけで通信サービスの優位性が決まるわけではないと考えられる。
利用者は通信速度や安定性、料金、契約期間、利用環境などを総合的に比較すると思われるため、特典を受け取るための条件が実際の利用価値を上回るとは限らない。
今後の焦点は、ANAが通信以外の生活サービスとどこまで連携を広げられるかにありそうだ。
日常的な固定費の支払いをマイル獲得へ結び付けるサービスが増えれば、マイレージは航空利用のためだけでなく、生活全体を横断する経済圏として存在感を高めるかもしれない。
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