国内暗号資産交換業者のSBI VCトレードは、BTC/JPYのレバレッジ取引で標準の買値と売値の差額を3,333円に縮小した。8月31日までの平日限定で実施し、同社調べで業界最狭水準の取引環境を提供する。
BTC/JPYの標準スプレッドを3,333円に
2026年8月17日、SBI VCトレードは8月17日12時から31日15時まで、VCTRADEサービスのBTC/JPYレバレッジ取引を対象に、平日の標準スプレッド(※)を3,333円へ引き下げるキャンペーンを発表した。土日は対象外で、BITPOINTサービスにも適用されない。
同社はこれまで、期間限定でBTC/JPYやXRP/JPYのスプレッドを縮小する「レバレッジ取引応援ウィーク」を実施してきた。BTC/JPYでは企画終了後も平日の標準スプレッドを5,000円に設定していたが、今回はさらに低い水準へ踏み込む。
スプレッドが狭まれば、同じ価格帯で売買する場合の実質的な取引コストは小さくなり、エントリー直後に生じる含み損も抑えやすい。ただ、3,333円は固定値ではなく、市場が急変した場合や流動性が低下した局面では一時的に拡大する可能性がある。
同社のレバレッジ取引では、保有暗号資産を証拠金として利用できるほか、相場状況に応じてファンディングレートによる収益機会もある。一方で、個人のレバレッジ倍率は最大2倍で、価格急変時には証拠金を上回る損失が発生する可能性もある。
※スプレッド:暗号資産などの取引で、業者が提示する買値と売値の差額。差が小さいほど一般に売買時の実質的なコストを抑えやすいが、市場急変時などには拡大する場合がある。
低スプレッドが新たな競争軸に、利用拡大の契機となるか
今回の施策は、暗号資産のレバレッジ取引で価格競争が強まる可能性を示すものだ。スプレッドは取引頻度が高い利用者ほど負担差が積み上がりやすいため、短期売買を行う層にとって取引先を選ぶ重要な比較軸になる。
SBI VCトレードにとっては、期間限定の低スプレッドを通じて取引量や新規利用を増やし、サービスの認知を高める効果が期待できる。SBI FXトレードも同期間に同様のスプレッドを提供しており、SBIグループ内で低スプレッドを訴求する動きが広がっている。
一方、スプレッドの狭さだけで取引環境の優劣は決まらない。急変時の価格提示、約定の安定性、ファンディングコスト、証拠金管理なども実際の損益を左右するため、利用者には総合的な比較が必要になる。
今後は、3,333円という水準がキャンペーン終了後も継続されるか、他社が追随してスプレッドを見直すかが焦点だ。低コスト化が常態化すれば、国内の暗号資産レバレッジ市場でサービス間競争がさらに強まる可能性がある。
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