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【Web3転職インタビュー】Web3時代の新しいスポーツコミュニティを!フェンシング太田さん×株式会社ドリコムのSports3が目指す未来とは

元フェンシング銀メダリストの太田さんと株式会社ドリコムでSports3のプロデューサーをされている佐藤さんにインタビューさせて頂きました。

アスリートの課題を解決するために太田さんが発起人となって立ち上げたSports3について、立ち上げの背景やプロジェクトの概要、Sports3の展望についての詳細をインタビュー形式でまとめています。

Sports3に興味がある方は勿論、NFTを活用したプロジェクトに興味がある方も是非ご覧ください。

目次

Sports3とは

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000085.000080650.html

公式サイト: https://www.sports3.fun/
公式Twitter: https://twitter.com/sports3official/
公式instgram: https://www.instagram.com/sports3official/
公式Discord: https://discord.com/invite/sports3

『Sports3』は、発起人である太田雄貴氏が自身のアスリート人生を通して感じた、「オリンピックのメダリストでさえ、家族の援助や、寄付金に頼って活動を続けているケースがめずらしくない」といった金銭面での課題や、「勝つこと以外に社会に認知されるインパクトの産み方がわからない」「アスリートの現役生活の先にあるセカンドキャリア形成ができていない」などといったキャリアに関する課題を、Web3とそれを引力としたコミュニティ及びアーティストが持つ力を通じて解決し、スポーツ業界をよりサスティナブルにする仕組みの発明を目的とした実験的プロジェクトです。

「現役、および引退したアスリートを支援する仕組みの構築」、「寄付のみに頼らないスポーツコミュニティを支援する仕組みの創造」というビジョンの実現を目指しています。

Sports3では共感した人がプロジェクトに対して応援できる仕組みを作りたい

──本日はよろしくお願いします。まず、今回のプロジェクトSports3の概要と、取り組みを始めようと思ったきっかけや想いをお伺いできますでしょうか?

太田さん(以下太田):元々NBA TOPSHOTのNFTが話題になった時に、これの日本版とかってどうなんだろうと思った時期があったんですけど、結局選手の知名度に結構依存しちゃうなっていうふうに思っていたんです。

NFTの可能性として、その選手のデジタルトレカとしては、もちろんあり得ると思ったんですけど、結局メジャー競技にしかはまらないなっていうふうに思って。実はその時から若干NFTとは距離をとってたんですよね。

その後、たまたまお手伝いしている冬季産業再生機構という財団の活動の中で、1年間の活動費をチャリティーオークションなどでファンドレイズする機会があったんです。

しかしそこに参加できるのは会場に来てくれるお客さんだけで、80人とか100人がやっぱり限界だったんです。そうするとすごい良い活動なんだけど、支援者になれる人がそもそも少ないという限界を感じました。

その時に「そのプロジェクトに対して共感した人達が集まって応援できる取り組み」を何かできるんじゃないかっていうことを考え始めたんです。

その後、去年の2月か3月ぐらいにドリコムの代表である内藤さんとNFTを活用して選手を支援する仕組みができるんじゃないかという話をして今回のプロジェクトであるSports3が生まれました。

現在考えているのは、支援したい選手たちにNFTを渡したり、AL(アローリスト:優先購入権)を渡すと同時にコミュニティを作っていく。そこでコミュニティができていくことで、最悪ちょっと遠征費が足りないとなった時などには、NFTを売却して活動費を工面することもできるようにしたいと考えています。

僕が考えるスポーツ業界での課題のセンターピンは、支援資金が足りないとか金銭的なインセンティブが欲しいというよりかは、アスリート同士が持っている課題や知識、情報が中々共有できないことだと思ってます。

そのような課題をNFT等を活用して解決できたらいいよねっていうのがSports3の取り組みを始めたきっかけですね。

──今のお話を聞いていると、NFTを活用しつつ本質的にはコミュニティがメインであると認識してますが、合ってますか?

太田:はい、そうですね。どちらかというと、資金面ではNFTよりもFT(ファンジブルトークン:いわゆる暗号資産)の方が適していると思ってます。

日本では、他に既にトークンを活用したコミュニティの仕組みを進めている企業もいますが、チェーンや税制の問題などが課題だと思っています。

ヨーロッパではクラブトークンのようなものが実際に発行されているため、クラブトークンはクラブの新しい資金調達方法としてはかなり有効だと思ってます。

日本の場合、いきなりクラブトークンのような形では発行するハードルが高いと考えられるため、私たちはFTや投票権というよりは、スポーツ選手が最初に触れるNFTとして難しくない方法を目指しており、私たちを通すことで新しいやり方であってもサポート出来るというメリットを提供出来ればと思っています。その後、個人単位で各々のNFTを発行していくことや、競技ごとに発行していくことなど、二次創作的なことも広がっていったらと考えています。

私たちはコミュニティと相反する言い方になるかもしれませんが、緩く広くやっていくことを考えているため、NFTを持っていることで生まれる会話や、共通して所有する体験が話のきっかけになる世界を目指したいと思っています。

私自身も、NEO TOKYO PUNKS というプロジェクトのNFTを持っているのですが、例えば「私も NEO TOKYO PUNKS 持っています」と言ったりできると話のきっかけになることがありました。日本人にとっては話しかける理由があることが重要になると思っていて、Sports3のNFTを所有することで、同じ大学や同じ地元の人と話しているような共通点を作れたらいいなと思っています。

Sports3のNFTによって新しい応援の形を作っていける

──ありがとうございます。一方で、ドリコム様にお聞きしたいのが、本プロジェクトの一番初めの賛同者ですが、どういったところに共感して本プロジェクト等に賛同したのかというところをお聞きしてもよろしいでしょうか?

佐藤さん(以下佐藤):はい、まずは太田さんが考えているNFTを媒介にして成し遂げたいことに共感したというのが第一にあります。

また両利きの経営という本で、知の深化と知の探索という概念が出てくるのですが、アスリートは知の深化に偏りすぎるという課題がありました。

太田さんがやろうとしていることは知の探索側で、そこを解消することで何か新しいものが生まれるんじゃないかなと思ったからですね。

また僕自身アスリートが身近にいる環境だったこともあり、アスリートはプレイヤー以外でのキャリアが狭いと感じていました。しかしアスリートの何か一つのことに対して深掘っていくこと自体がとても強みになると思ってますし、そのような力は何かに応用することで色々な可能性が広がるのではと普段から思っていたので、そのような世界をSports3で作れたらいいなと思ってます。

──太田さんがWeb3プロジェクトを始めようと思った原体験があれば教えてください。

太田:僕がお手伝いしている冬季産業再生機構の活動もそうですが、NPOがボランティアにかなり依存しているけど社会的価値のあるものって世の中に結構あると思っています。 ここのインセンティブ設計はNFTやWeb3はすごい相性がいいんじゃないかなと思ってるんですね。

世の中にとって良いことだし、世の中にとってやった方がいいんだけど、クラウドファンディングでやったらショットで終わっちゃうよねとか、共感するからもしくは応援してるからこのNFTを買うことで、このプロジェクトに共感してるっていう意思表示ができるよね。っていう世界観が出来ないかなと。

去年とかだったら、World of Womenみたいな女性がWeb3へ進出することを応援しますっていうのを、カナダの大企業がNFTを買うことで応援したみたいなニュースがあったように、企業が今までスポーツのスポンサーをしてロゴを出すというやり方しかなかったのが、NFTを買って応援するみたいなパターンも起こり得ると思っています。

例えばサッカーのワールドカップ見て感動したから、なんか応援してあげたいなって思ったときに、選手が発行しているNFTを持つことで応援してもいいし、その選手が賛同しているNFTプロジェクトを購入することで結果的に選手支援にも繋がると面白くないですか。

Sports3に関わってくれるアスリートが増えれば増えるほど、参加している選手たちがNFTを利用して活躍する回数が増えて、応援してくれるお客さんやファンが買ってくれる。飽きたら別に売っても構わないよっていう出入り自由な所も、やっぱりWeb3のいいところだと思うので、そういうカジュアルだけど新しい応援の仕方はあると思ってます。

今の話はSports3ではないんですけども、Web3やNFTによってNPOや競技団体の新しい資金循環が出てくる可能性はかなりあるし、特にNPOの運営はめちゃくちゃ良くなるんじゃないのかなって期待していますね。

日本だけでなく、スポーツのコミュニティ全体で応援し合えるような状態を作りたい

──今回のプロジェクトを進めるために、過去の部分から現在の状況まで、そして将来的な理想像についてもう少し深堀りしてお聞きしてもよろしいですか?

太田:はい、ちょっと先の話ですが、パリのオリンピックのときにSports3に関わる選手たちが活躍し、その選手たちを性別も国籍も超えて、Sports3に参加している人たちが応援し合うような状態。要するにナショナリズムを煽るものではなく、スポーツのコミュニティのメンバーとして、同じスポーツに関わる人たちが互いに応援し合えるようなコミュニティが理想だと思っています。

例えば、サッカーなどの日本代表を応援する人たちも、ワールドカップが終わるとクラブに戻ってしまうため、応援が途端になくなってしまうことがよくあります。ラグビーワールドカップのときのように、海外で活躍する選手たちとも日本代表として一緒に戦えることで、日本だけでなく、スポーツのコミュニティ全体で応援し合えるような状態を作りたいと思っています。

また様々な競技の選手がコミュニティにいることで、大会があるたびに常に誰か応援する対象の選手がいるような状態も作りたいと思っています。

例えば、Discordなどのチャットで、Sport3のメンバーが出場する大会情報などを共有して、ファン同士で現地まで応援しにいけるみたいな。しかし選手の安全は最優先でやっていかないといけないので、選手たちの安全性には十分に気を配りながら、管理コストを抑え、Sport3のメンバーが試合に集まって応援できるような環境を整えていきたいです。

──続いてコミュニティについてお話をお伺いしていきます。現状、本プロジェクトにはどんな方が参加していて、どのようなコミュニケーションが行われているか教えてください。

太田:まずそもそもSports3にはパス型とコレクション型の2種類のNFTがあります。

パス型は主にアスリートに優先的に渡しています。現状は紹介ベースでお渡ししていまして、パス型のNFTを持っている選手は、太極拳の選手やプロテニスプレイヤー、ラグビーなど様々な競技で著名なアスリートに持っていただいています。

今後、パス型に関してはアスリートへの公募を検討していて配布先を広げていきたいと思っています。

コレクション型のNFTは、選手達を応援したいファンの方向けに販売を予定しております。今まで以上に応援したいというファンの方々や、新しいアスリートとの出会いなどに興味のある方に所有してもらえるといいなと思っています。

選手に対するリスペクトを持って、フラットなコミュニティを目指していきたい

──アスリートとファンの交流も既に起こっているのでしょうか?

太田:現状はまだWeb3特有の顔や名前が見えなくても交流したりする体験を作れていないので、今後作っていきたいと思っています。

Very Long AnimalsやCool Girlなどのプロジェクトを買った後、Twitterのコミュニティでおはようとツイートするとすごい早さでおはようが返ってきたり、NEO TOKYO PUNKSを買ったことをTwitterで呟いたらめちゃくちゃツイートが盛り上がったりしました!

あのようなミーム感をSports3でも作っていきたいと思っています。

一方、短期で盛り上げすぎると投機のようになってしまうと思うので、長期的な視点でやっていきたいと思ってます。

そのためにもしっかりとした基盤となるコミュニティを確立していって、プロジェクトに賛同してもらえるようなことを丁寧に進めていかないといけないなと思ってます。

実際に今週も3、4回Twitterのスペースで選手と対談してたり、様々な検証を進めていたりしています。

やる前は若干プロモーション感があるなと思っていましたが、実際にやってみると、何故その選手がトップになれたのかや、どんなことを考えながらやっているのかが聞けて非常に面白かったり、元々友達だったけど今までそういう真面目な話をすることなかったよね、みたいな体験が結構ありました。

このようなトップアスリートの考えとかを聞けるような機会を作っていくっていうのも今後やっていきたいことの一つですね。

またアスリートとファンとの交流については、NFTのユーティリティという形で付けれないかなという検討はしています。

──今までの既存のコミュニティで近しい取り組みを行なっていたものはあったりしますか?

太田:ないですね。ファンクラブだとその競技もしくはチームだけが対象になってきますが、Sports3では様々なスポーツの選手がいるし、オリンピアンやメダリストもいるみたいな。雑食なのでこうあらねばならないみたいなものは基本的にないのですが、選手に対するリスペクトを持って出来るだけフラットにしていけるようなコミュニティを目指していきたいと思っています。

佐藤:あえて言うならスポーツに力を入れている企業さんとかが競合になると思うのですが、そのような場合だとお金がなくなったら終わってしまうことが多いと思っています。

Sports3では、そこをNFTを活用して持続性高くしていくことを目標にしています。

触ってみないと分からない世界はたくさんある

──スポーツ業界でのPR成功事例はいくつかありますが、Sports3が目指しているものは今までのものと少し違う感じですよね

太田:そうですね。まずは、NFTやWeb3の世界に触れてみてほしいと思っています。

新しいものが出てきた時ってどうしても分からなかったりすると思うんですよ。最初Twitterが出てきた時だって、呟いて何が面白いの?Instagramで写真をアップしてもなんじゃこりゃ?みたいな(笑)

最初はやっぱり拒否反応が出てくるのも分かるのですが、触ってみないと分からない世界はたくさんあると思うので、実際に触ってみて僕が初めてNFTを手にした時の高揚感とかを是非味わって欲しいなと思います。

──コミュニティに入って欲しい人のイメージ像みたいなのはありますか?

太田:アスリート側で言うと、スポーツ以外にも目を向けているようなビジネス等にも興味のある人達に入って欲しいです。

アスリートが実社会にいきなり出ると大変なので、競技をしながらスポーツ以外の知見も欲しいと言うような人がペルソナになってくると思いますし、競技以外の知見を獲得することって大事だよと言う気づきを与えるような環境も作っていきたいと思っています。

ファン側で言うとアスリートに興味があったり、昔はスポーツを頑張っていたけど今は距離を置いている人、アスリートから刺激を貰いたい人等が対象になってくると思ってます。

アスリート間でもそうですし、アスリートとファンとの間でもギブアンドテイクが持続的に保てるような関係が一番いいなと思っています。

──次はNFTについてお聞きしたいのですが、NFTを持つことによるユーティリティについて教えてください。

太田:ユーティリティに関しては、状況を見ながら決めていきたいと思っています。

ファン側は選手たちに会いたいという思いがあると思いますが、選手たちもコンディションや試合スケジュールなどがあるため、選手と会えることを確約するのは避けたいと考えています。

またユーティリティに組み込むかは置いといて、コミュニティとしてはファンも一緒に選手を見に行けるような企画は考えていきたいなと思っています。

佐藤:パス型は中長期的に保持することを前提に考えていますが、コレクション型はパス型よりも少し短期で受け取れるユーティリティを検討しています。

例えば第1弾のコレクション型NFTを購入してくれた人には、リアルで意味のあるユーティリティを付けたいと考えています。

しかし、新しいコレクション型NFTが出るたびに、あまりにも揮発性の高いユーティリティを設定してしまうと、出るたびに購入への圧が強まってしまうため、そういうような状態にならないように設計をしたいと考えています。

やり続けることでしか道は開けない

──今回の取り組みでブロックチェーンを活用した理由を教えてください。

太田:NFTはブロックチェーン上に刻まれるので、応援し続けてくれた人たちを可視化できます。もちろん瞬間的に応援していただけるファンも大歓迎なのですが、やっぱり長く応援してくださるファンはすごく大事ですし、そういった方にも何かメリットを提供できたらいいなと思ってブロックチェーンを活用しました。

また今回はWeb3×スポーツですが、これで上手くいけば各競技バージョンもできるし、NPOや社会課題に向き合っている人達にも応用できるのはすごく価値があると思っています。

コレクション型のNFTでは、企業さんとのコラボレーションなども積極的にできるような方向性を探っていきたいと思っています。

──最後に一言、読者にメッセージをお願いします。

太田:まだまだ始まったばかりで実験的なところもあると思うんですが、やり続けることでしか道は開けないと思っています。

グローバルなスポーツファンコミュニティができると面白いと思っているので、引き続きコミュニティ作りを頑張っていきます。

また現在Twitterのスペース企画でアスリートの声を届ける企画をやっていますが、それ以外でもアスリートの声を届けるような企画をやっていこうと思っているので、今後注目していただけると幸いです。

佐藤:とても面白い試みなので、これから楽しみにしていてください。もし少しでも共感していただけたら、是非仲間になっていただき、一緒に盛り上げていきましょう。

──本日はありがとうございました。

太田、佐藤:ありがとうございました。

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