【Web3転職・副業】Web3に特化したバックオフィス支援「PEER」| Web3に詳しい公認会計士・税理士が企業のWeb3進出を全面的にサポート！

2023-07-242023-07-30

Nemuto

今回は、Web3に特化した会計士プラットフォーム「PEER」の運営を行う現役公認会計士・税理士の西山さんと村上さんにお話を伺いました。

本記事は、すでにWeb3事業に取り組む企業様や、これからWeb3領域に事業参入をご検討されている企業様において、バックオフィス業務を管理している方にぜひ読んでいただきたい記事となっています。

インタビュイー：KOTOBUKI会計株式会社 | 代表　公認会計士　西山修平さん

Web3特化会計士のプラットフォーム「PEER」を創設。KOTOBUKI会計株式会社にてWeb3領域に特化した公認会計士として活動。

インタビュイー：村上裕一公認会計士事務所 | 代表　公認会計士・税理士　村上裕一さん

Web3特化会計士のプラットフォーム「PEER」を共同創設。村上裕一公認会計士事務所にて仮想通貨・NFT・BCGを専門とする公認会計士・税理士として活動。Web3領域では、twitterを中心に仮想通貨にかかる最新の税金の動向などを発信し、「魔界の税理士」として活動。Web3業界では「仮想通貨の税理士と言えば村上さん」と言われるほど大きく注目を集める。

Web3に特化した会計士プラットフォーム「PEER」について

「Web3をもっと身近に。会計士をもっと身近に。」をミッションに、Web3領域に特化した会計士プラットフォーム「PEER」を創設（西山氏、村上氏、水地一彰氏が共同創設）。「PEER」は、Web3事業（暗号資産、NFT、メタバース等）を専門とする現役の公認会計士・税理士メンバーにより、Web3事業者や、Web3参入を検討している企業、監査法人に向けて、バックオフィス業務などを全面的にサポート。

KOTOBUKI会計株式会社　西山修平さんtwitter
村上裕一公認会計士事務所　村上裕一さんtwitter

「PEER」に関する注目のプレスリリース
・「Web3事業者必見｜Web3に特化した会計士プラットフォーム「PEER」登場」
・「Web3に特化した会計士のプラットフォーム【PEER】｜Web3領域におけるシステム開発等を手掛ける株式会社CodeFoxとの業務連携を発表」

Web3に特化したバックオフィス支援サービス「PEER」を提供

──まず始めに、PEERの事業概要について教えてください。

私たちは、Web3領域に特化した会計士プラットフォーム「PEER」を提供しています。PEERでは、Web3に詳しい少数精鋭の公認会計士・税理士により、会計や経理などのバックオフィス業務の支援を中心に行っています。

──PEERのサービスにおいて、１番の特徴はどのようなところでしょうか？

「PEER」のサービスは、Web3領域に特化している点が大きな特徴です。それ以外は一般的な会計事務所と同様のサービスとなっています。例えば、会計や税務、M&Aの際の手続きなど、幅広く対応しています。他の会計事務所との違いは、PEERはWeb3に詳しい人が揃っているところで、トークンやNFTなどの会計・税務にも対応できるのが強みとなっています。

──Web3に特化したバックオフィス業務支援をされているのですね。PEERはどのような方向けのサービスなのでしょうか？

「PEER」のサービスは、大きく三つのカテゴリーに分かれています。まず一つ目は、Web3事業に取り組むスタートアップ企業などのWeb3事業者様向けサービスです。特にスタートアップ企業では、CFOや経理部長が在籍していないケースも多いです。これらの企業の経営者には、会計などの管理業務を外注し、手が空いた分、プロダクトやサービス開発に集中したいという方がいらっしゃいます。そういった時に、会計や経理などのバックオフィス業務のアウトソーシング先として、ぜひ私たちをご活用していただければと思います。

そして二つ目は、Web3領域への参入を検討している大企業様向けのサービスです。近年注目を浴びているWeb3領域へ参入したいものの、Web3領域に参入するには会計や税務の問題などは大丈夫だろうか、と心配になる大企業様は多いかと思います。そういった大企業様に向けて、Web3参入時の会計・税務の勉強会、実際の参入までの総合的なアドバイスをいたします。企業様がWeb3領域に事業進出ができるよう、全面的にお手伝いを行います。

三つ目は、監査法人様や、会計事務所様向けのサービスです。Web3は特に会計面のルールが不透明であったり、監査の手法が確立されておりません。また、非常に特殊な分野であるためにクライアントの業務の理解にも時間がかかってしまう面があるかと思います。監査法人様がWeb3事業に取り組む企業の監査が適切に行うことができるよう、支援を行っていきます。

各事業者様に関しては、会計や経理を始めとして、バックオフィス業務に関することはどんなことでもサポートしていきたいと考えています。

【PEERが目指すこと】「Web3の ”会計面” をメインに、特にスタートアップやWeb3参入を検討している企業を全面的にサポートしたい」

──Web3における会計や税務面の課題はどのようなところでしょうか？

NFTや仮想通貨などの税務面については、国税庁が結構細かい通達などを出しており進んでいます。そのため、ある程度それに従っていれば税金は何とかなると思います。ですが、税務面においても完全に網羅されているわけではなく、実務的に問題となる事項は多々残っております。さらに、会計面については、税務よりも進んでいないのが現状です。会計処理はどうするか、監査の手法はどうするか、既存の会計基準との関連はどうするか、など多くの論点が残っています。特に、投資家向けの情報の開示方法などが不透明な部分が多く、まだまだ発展途上の状況となっています。

──PEERのサービスでは、特にどのようなところに力を入れていますか？

Web3では、会計面のルールが整備されていないため、監査法人が監査を設計できないという問題があります。監査法人が監査をできないということが、監査が義務付けられている大企業がWeb3領域に参入しにくい理由の一つとなっています。

そこで今後、大企業がどんどんWeb3領域に入って行くことを見越し、「PEER」のサービスでは会計の部分をメインとして、全面的に支援を行っていきたいと考えています。

──PEERを立ち上げた事業背景を教えてください。

これまで会計士や税理士としてWeb3領域で活動する中で、会計や税務面で凄く難しいと感じる部分がいくつかありました。まず一つは、Web3領域はあまりにも変化が早すぎることが大きな課題としてあります。あまりにも変化が早いため、会計や税務の専門家として色々な助言やアドバイスを求められる中で、最新の情報をキャッチアップすることが本当に大変というのが一つの課題としてありました。

そして、もう一つがWeb3に取り組んでいる会計士や税理士が圧倒的に少ないことが課題としてあります。なので、我々も色々な相談事項をもらうのですが、相談できる相手がいないというところが課題に感じていました。このWeb3領域では、変化が早く、ものすごく苦労しながら最新の情報をキャッチアップしていますが、会計や税金の知識を持っている仲間であったり、同じようなWeb3に対する知見を持ってる人が本当に少ないんです。そこで、私たちはこのような会計士プラットフォームの「PEER」を作ることにしました。

──PEERの今後の事業展開としては、どのようなところを目指していきたいと考えていますか？

このWeb3領域において、IEOの制度が整備され、普及することを期待しています。IEOの会計処理については、会計士の間でもよく話題に上がっています。

IPOについては、株式市場において既に制度として整備されていますが、IEOに関してはまだその段階には至っていません。今後、IEOが整備されれば、IPOとIEOのダブル上場みたいな話もあるかもしれません。

大企業においては、既存のプロダクトやサービスに、Web3の要素を取り入れて何か新しくできることを模索しているケースが増えています。Web3領域に事業展開したいというニーズは存在しますが、NFTや仮想通貨について詳しくなかったり、会計や税務などがどうなるかというところを知りたいという事業者様が多くいらっしゃいます。こうした方々に対しては、「とりあえずWeb3進出してみたいので、基礎から教えて欲しい」という方向けの勉強会なども提供していきます。

【PEERの特徴（組織面）】現役の公認会計士・税理士から構成されるWeb3に強い少数精鋭チーム

──次に、PEERのチーム体制やメンバーの方々についてお聞きしていきたいと思います。PEERではどのような体制で事業に取り組まれているのでしょうか？

PEERは、全体で10名もいないような少数精鋭のチームとなっています。コアメンバーは、私と村上さん、水地さんの３名で、社外取締役もされている方々です。皆さん会計士としては、15年ぐらいの経験があります。

──各メンバーの方々とはどのようなきっかけで出会ったのですか？

私がお二方に出会ったのは、Web3領域で会計士として仕事に繋げることに苦労していた時でした。村上さんと水地さんは、すでにWeb3領域の会計士の中では、とても名の知れた方々でした。そこで、私の方からお二方に一緒に事業を立ち上げていただけませんか？とお願いしたことがきっかけです。

ちょうどお互いその頃、Web3領域で会計士として何かやりたいという気持ちがありながら、個人でやるのは大変そうという思いがありましたので、ぜひ一緒にやってみましょうとお二方にご快諾いただきました。

──PEERのチームの雰囲気や特徴はどのような感じでしょうか？

メンバーの雰囲気は、みんな失敗を恐れず、チャレンジングな取り組みを積極的にやっている感じですね。最初は上手くいくかよく分からないので、とりあえずやってみよう！という雰囲気があり、フットワーク軽く動くようにしています。

定例会は実施していませんが、各々が直面した課題や解決策を共有することでコミュニティ全体で知見を享受できる体制にしています。

──チーム内で大切にしている考え方やカルチャーなどはありますか？

大切にしてるカルチャーは、ギブアンドテイクの精神です。各メンバーが積極的に情報を発信することを奨励しています。このカルチャーのために、PEERに登録をご希望の方々とは、必ず一度意見交換をしています。その理由は、同じ目線で議論できる仲間が欲しくてこの取り組みをしていますので、きちんと知見を持ってる方かどうかを見ています。例えば、最近こんな議論がなされているということを積極的に発信することをお願いしています。

PEER創業者から読者の方へのメッセージ

──最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします！

PEERのサービスは、特にスタートアップの方々に使って頂きたいです。スタートアップの場合、会社のフェーズが短期間で変わり、部長や経理部長、CFOの役割も常に変わっていくと思います。そうした中で、バックオフィス業務をアウトソーシングし、サービスやプロダクトに集中できるように、私たちがCFOの役割をサポートしたいと考えています。

Web3の会計面や税務面はまだまだ課題が多いですが、今後、大企業様や様々な事業者様がWeb3領域に参入できることを期待しています。我々もそれに向けて、精一杯サポートさせていただければと思っています！

また、PEERでは一緒に仕事のできる仲間を募集しております。Web3の会計や税務面をもっと詳しく知りたいという会計士や税理士がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせいただければ嬉しいです！