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【Web3転職・副業】Rattle Founderの大西さん、CryptoZEI CEOのmicanさんにインタビュー|オンチェーン抽選のフェアネスでWeb3を加速する

今回はブロックチェーンを活用した抽選サービスを提供するプロジェクト「Rattle」のFounder 大西さん、CryptoZEI株式会社CEOのmicanさんにお話を伺いました。

Web3アプリの開発に興味があるエンジニアの方はもちろん、Rattleが生まれたきっかけや今後の展望に興味がある方にも是非読んでいただきたい記事となっております。

目次

Rattle|Founder 大西 秀典さん

株式会社ファブリカコミュニケーションズ CDO / Sparkle AI 株式会社 取締役  / Rattle ファウンダー
10歳からゲームのハッキングのためにプログラミングを独学。大手ゲーム会社のサウンドクリエイターとしてキャリアをスタートし、web開発者に転向。ファブリカ社のCDOとして、企画・開発・マーケティングを統括。サイドプロジェクトとしてRattleを創業。2023年6月からはAI/Blockchain領域の研究開発を目的としたSparkle AI社の取締役を務める。

Rattle公式HP

Sparkle AI公式HP

CryptoZEI|CEO micanさん

EVMを中心とするBlockchainエンジニア活動を展開し、高校・大学時代にソフトウェア系を専攻した経歴を持つ。2017年から暗号通貨に興味を持ち取引を開始。2020年のDeFiバブルを迎えて独自のBot開発を通じ、Web3やSolidityの深い知識を習得。同年、ファブリカコミュニケーションズに新卒入社し、web開発領域での経験を積む。2021年に同社を退社後、エンジニアとして独立。日本を代表する暗号通貨コミュニティ「KudasaiJP」のコアメンバーとしても活動し、メンバーシップNFT「MoreKudasai」のコントラクト開発を手がける。2022年CryptoZEI株式会社を設立し、Rattleのリリース前からサービス向上に貢献している。

micanさん公式Twitter

Web3を利用したオンチェーン抽選Rattle

Rattle 公式TOPページ

──早速ですが、事業概要について教えてください。

(大西)現在、私たちは抽選マーケティングに関するプロジェクトに取り組んでおり、具体的にはWeb3を利用したオンチェーン抽選というキャンペーンが開催できるサービスを展開しています。

──オンチェーン抽選とは、具体的にどのようなものですか。

(大西)抽選をブロックチェーン上で行うことで、抽選プロセスの不透明さを解消するものです。抽選が公平に行われていることが外部から確認できますので、抽選に参加する人はそれぞれがフラットな立場で抽選に臨んでいることが担保されて安心できます。

──Rattleはどういったサービスなんですか?

(大西)オンライン抽選による抽選キャンペーンが無料で開催できるサービスです。Rattleで主催者が設定する応募条件の確認を行い、確認できた人のみが抽選に応募できます。例えば「プロジェクトのDiscordにJoinしている人」や「特定のNFTを持っている人」などが応募条件の例になります。

Rattleの特徴として、この応募条件の設定がノーコードプログラミングの様になっていて高い自由度をもって設定できる様になっています。

また、裏側の話になりますが、応募条件に設定できるメニューを追加しやすい設計にしているため、今後Web3のマーケティングの潮流に合わせて、柔軟に対応できます。
例えばマーケティングの主なプラットフォームがLINEに変わるなら短い期間でLINE連携を実装するといったことが可能です。

──Rattleが生まれたきっかけは何だったんですか?

(大西)Web3についてリサーチを進めていく中で、Web3の特徴であるtrustlessが生かされているサービスが少ないと感じたため、何か自分で作ろうと思いました。

giveawayなどのキャンペーンは頻度も多く、それをきっかけに初めてWeb3に触れるユーザも多いでしょうから、とても身近なアプリケーションになると思うのですが、Web3の先進的なプロジェクトでも、キャンペーン抽選をオンチェーンでやっているところはあまり見かけませんでした。そこでWeb3ならではの透明性を提供できるオンチェーン抽選を作ろうと思ったという流れです。

オンチェーン抽選は現在はNFTのプロジェクトなどコアなWeb3ユーザを対象としたものになりますが、将来的には一般企業が行うプレゼントキャンペーンや、プラチナチケットやレアスニーカーの販売抽選など、フェアに抽選していることを表現したい場合にも利用できるものです。

Web3だからこそ意義があるものを作りたかった

Rattle公式ページ

──Web2の仕事と並行してWeb3のアプリケーション開発を進めていたとのことですが、具体的にどのようなものを作っていたのですか?

(大西)プライベートでは、Web3のアプリケーションを細部まで作ったり、いろいろな実験を行ったりしていました。その中で、より本質的なWeb3のアプリケーション、つまり実際に役立つものを作りたいという思いが強くなり、2021年頃からRattleの開発に取り組むようになりました。

──他にも近しいツールはあるかと思いますが、競合優位性はどんなところになりますか?

(大西)いくつかありますが、まずはオンチェーンで抽選を行うことで、透明性と公平性が確保されている点です。

次に、VRFを使用せずに独自のアルゴリズムを使っているため、主催者の負担を軽減することができる点も挙げられます。

また、手数料を投票者側からもらう設定にできたり、タスク(監査内容)を追加しやすいシステムデザインにしているため、利用用途に応じてアレンジしやすい点も強みだと考えています。

更に、Giveawayのような抽選は、申し込むだけで参加できるのでWeb3初心者でも参加しやすいという特徴があります。入口の敷居を低くすることで、Web3に興味を持ってもらい、参入してくる人々を増やすことに繋がることも強みだと考えています。

──最近の活動についてお聞かせください。

(大西)最近の活動としてはKudasaiJPと一緒に、我々のサービスをコミュニティで使ってもらう案件が増えています。

使われる理由として、私たちがKudasaiJPと近い関係にあるからというのも理由の一つだとは思いますが、ユーザーからも「インターフェースが良い」「使いやすい」という声をいただけるようになってきたので、実用性についても認められてきてると感じています。

更に認知度を拡大させるために、多くのファンを抱えている個人NFT作家さんに自分の作品やコミュニティを拡張するためのキャンペーンを行っていただいたり、謎解きコミュニティで自分たちのイベントをオンチェーンで行うなど、さまざまな実績を積んでいます。

出来れば、カルビーと博報堂が行ったような大企業と一緒にNFTキャンペーンなどを行えると、今までのユーザー層とは異なるライト層にもアプローチでき、ソーシャルグラフが広がると思うので、今後は大企業とのコラボも狙っていきたいと考えています。

自分たちのキャンペーンをセルフビルドできるプラットフォーム

キャンペーンをセルフビルドできるプラットフォーム

──今後の展望について聞かせていただけますか?

(大西)Rattleはマーケティングツールとして使えるので、自分達のサービスのセルフマーケティングも可能です。しかし、それだけでは我々のコミュニティが一方向に偏ってしまう可能性があるので、裏方として働きつつ、”人が集まっている”という状態を作りたいと考えています。それにより、ソフトな繋がりのコミュニティが生まれ、そのコミュニティを通じて抽選を開催したいと思う人が増えてくると考えています。

機能面では、Web2の仕事の監査とWeb3へのエントリーをしっかりとこなすことが大事であり、Web2の人々をWeb3の世界へ引き込むことが目標です。ただし、そのためには初心者でも手に入れやすいトークンの提供や、手数料を払わなくてもいいウォレットの提供など、参入障壁を下げる工夫が必要です。そのため、カードでの支払いを可能にするなど、新たな仕組みを考えています。

(mican)また、オンチェーンでの複数アカウントチェックを行えるスクリプトの開発も行っています。さらに透明性のあるキャンペーンの実施を目指し、主催者が無理なくキャンペーンを行えるよう、常に新しい方法を模索しています。

──続いてRattleのチームについて伺いたいと思います。現在、メインでプロジェクトを推進されているメンバーは何人ほどいらっしゃるのでしょうか?また、どのような背景を持つ方々が集まっているのでしょうか?

(大西)現在、私たちのチームは4人で構成されています。私自身は他の会社にも所属しながら、このプロジェクトのファウンダーで、主にビジネス設計と企画&開発を手がけています。他のメンバーは主にCryptoZEIという会社に所属していて、マーケティングと一部の開発を行っています。

──CryptoZEIについてもう少し詳しく教えていただけますか?

(mican)CryptoZEIのチームメンバーは、私ともう2人のメンバーで構成されています。私ともう1人は、仮想通貨の投資に精通したメンバーで、過去には仮想通貨の投資家として活動していました。その経験と知識を生かして、サービスの最新情報のキャッチアップやリサーチ業務を行いつつ、マーケティングやアドバイスを提供しながら今のサービスを作り上げてきました。

 もう1人のメンバーは公認会計士で、主にバックオフィスを担当しています。
仮想通貨の税金計算など、非常に複雑な部分のサポートをしてもらっています。

──メンバーがどのように集まったのか、その経緯や背景などをお聞かせいただけますか。

(mican)大西さんとの繋がりについては、僕の前職の先輩でした。その会社は既に退職していますが、在職していた当時からブロックチェーンに関する情報交換など、大西さんには大変お世話になりました。退職後も、大西さんにアドバイスを頂きつつ、その流れで今回のサービスを一緒に広めていくことになりました。

もう1人のメンバーは、KudasaiJPのコミュニティで2,3年前に知り合いました。彼は非常に優秀な投資家だったので、情報交換をしながら一緒に投資活動を行っていました。

──チームで働く上で、どのようなチームカルチャーや雰囲気があるのかお聞かせください。

(大西)それぞれのバックグラウンドが違うので、カルチャーも多少異なるかもしれませんが、私自身はこのプロジェクトにおいて、ハッカーカルチャーを大事にしています。つまり、状況に合わせてその時一番大事なことにフォーカスして、効果的な解決策を見つけることが重要だと考えています。

Web2のスキルを持っていてWeb3が気になるなら是非挑戦してみてください!

KudasaiJP×Rattle×COINPOSTのキャンペーン情報

──今後、採用したいポジションや人物像のイメージはありますか?

(大西)現在、組織の構造を見直していて、Rattleという企業を立ち上げるか、プロジェクトごと他の会社へジョインするかを検討中です。そのため、採用するとしてもその後にはなるのですが、BizDevやコミュニティマネージャー、エンジニアは採用したいと考えています。

今後、海外のネットワークやコミュニティとも繋がっていきたいので、海外に強いBizDevを探したいと思ってます。また、コミュニティについても拡大していきたいので、コミュニティマネージャーもできるBizDevだとありがたいですね。

エンジニアに関しては、現在、私一人で開発を行っているので、継続性を考えると優秀なフルスタックエンジニアが欲しいと思ってます。

──希望する人材イメージがあれば教えてください。

(大西)フレキシブルで小回りの利く方がマッチしそうだと思っています。特にプログラマーの場合、一人でプロジェクトを進めていく能力を持つ人材が理想的です。スタートアップのような環境が好きで、自分から積極的に動ける人であれば是非ご一緒したいです。

──最後に一言、読者に向けてメッセージをお願いします。

(大西)私の話は少しプログラマー向けになるかもしれませんが、Web3のアプリケーション開発というと、実際はWeb2の部分が9割、Web3の部分が1割程度だと考えています。

だからこそ、Web2のスキルを持つ人でWeb3に興味があるなら、そこは実はそれほど難しくないので、気軽にチャレンジしてみても良いんじゃないかと思います。

もしWeb2のスキルを持ちつつWeb3に興味があるという方は、ぜひWeb3に挑戦してみてください。私たちも全力で後押しします。

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