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【Web3転職インタビュー】株式会社Minto Web3でもグローバルに幅広く新しいコンテンツを模索する|新規事業開発担当 箭内 実様にインタビュー!

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株式会社Mintoにて、Web3領域での事業開発を担う箭内実様。個人としても、グローバルかつ幅広くWeb3、クリプト関連のプロジェクトに関わっています。

今回は、箭内様の活動内容やMintoの事業についてお話を伺いました。

目次

株式会社Minto|新規事業開発担当 箭内 実様

株式会社Mintoにて、Web3領域での事業開発を担う。

また、2018年から日本で開催されているクリプト関連カンファレンス「Japan Blockchain Week」や、複数のカンファレンスイベントを束ねた「Japan Blockchain Week」のファウンダーとして活動。

Gensokishi、MetaOasis、OpenBlox、Slash、Delysiumなど、さまざまなプロジェクトにアドバイザーやサポートとして携わっている。

Twitter:https://twitter.com/MinoruY

引用元:https://japanblockchainweek.jp/ja

株式会社Minto

Mintoは、アニメ・漫画などのエンタメビジネスを、新たなテクノロジーと社会変化を活用してアップデートするスタートアップです。世界4カ国に拠点を持ち、コンテンツ×広告、越境IPプロデュース、Webtoon、Web3・メタバースの事業を展開しています。

Minto 公式サイト:https://minto-inc.jp/
Minto 公式X:https://twitter.com/Minto_inc
Minto 公式note:https://note.com/quan_official/

Mintoでの事業開発のほか、個人でも幅広くWeb3関連領域の活動を行う

ーー本日はよろしくお願いいたします。

ーーはじめに、簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

箭内様(以下、箭内と表記)「はい。私はMintoの中では、デジタルエンタテインメントの領域で事業開発を担当しています。Web3に限らず、Web2やフィジカル、そしてアニメ・マンガなどの通常のエンタテインメント領域も含めて事業提携に携わっています。

ーー個人でもさまざまなWeb3関連のプロジェクトにご参画されているかと思います。その背景として、これまでの活動についてもお伺いしたいです。

箭内「クリプト自体には、俗に言うICO(Initial Coin Offering/新規暗号資産公開)バブルと言われる2017年から携わっています。当時は日本市場でも大きな額が動き、ハイプ(高利回り案件)が多く過激な面もあったものの、非常に盛り上がっている状況でした。」

箭内「その時期は自分の事業と並行してイスラエルのアドテクノロジーの会社で働いていまして、海外のクリプト関連プロジェクトから問い合わせを受け、サポートやディスカッションをする機会がありました。そこから徐々に、クリプトという概念やWeb3領域に興味を持つようになりましたね。」

箭内「2018年からは、現在の『Japan Blockchain Week』につながるNFTカンファレンスを開催し始めました。当初はクリプトゲームに特化するイベントとしてスタートしましたが、毎年色々な形で実施していき、昨年(2023年)は東京国際フォーラムにて終日開催されました。」

箭内「その他、SlashやGensokishiをはじめとした、さまざまなプロジェクトにおいて、サポートやアドバイザーとして携わっています。」

箭内「事業のカテゴリは比較的エンタメ寄りのものが多いですが、最近はリアルワールドアセット(RWA/現実世界の資産や権利のことを指し、RWAをブロックチェーン上でトークン化することに注目が集まっている)やインフラに関わる事業なども行っています。

ーー非常に幅広いカテゴリーでグローバルに活動されているのですね。

「コンテンツ×新領域」でエンタメの価値を創出するMinto

ーーMintoが取り組んでいる事業概要と、Mintoにおいて箭内様がどのようなことをされているかについて教えてください。

箭内「Mintoのベースは、マンガ、アニメ、キャラクターといったエンタテインメント領域のコンテンツに、新しい領域を掛け合わせるということです。」

箭内「新しい領域とされるものは、古くはSNS、ここ何年かはWebtoon(縦スクロールで読み進められる、スマホに最適化されたデジタルコミック形態)、そしてWeb3、最近だと生成AIなどですね。その中で私が関わっている領域は、主にWeb3とAIになります。」

箭内「例えばAI領域で今取り組んでいるのは、『AIたむらまろ』というキャラクターのプロジェクトです。TikTokやYouTubeでライブ配信を行い、ユーザーがチャットを送ると、それをテーマに生成した都市伝説を語ってくれるというものです。」

ーー非常に面白い取り組みだと感じました。

ーーMintoがどのようなことを目指している会社なのか、箭内様の目線でお話ししていただけますか?

箭内「はい。事業ドメインであるエンタテインメントをベースに、新しい要素と既存の要素を掛け合わせることで新規事業の創出や社会変革を目指しています。

箭内「トレンドや可能性を感じるもの、コンテンツ領域において重要な要素になってきているものに関しては、それをどのように活用していくかを模索していきます。」

箭内「例えば掛け合わせる要素がWeb3領域であれば、トークンありきという発想よりも、『Web3技術をどのようにコンテンツに取り込んでいくか』かつ『ユーザーやステークホルダーに対してどのようにエンタメとしてのバリューを出せるか』が大事な部分です。」

箭内「そのバリューとはプライスの面かもしれませんし、コミュニティの面、またはダイナミックなコンテンツの付与かもしれません。そういったところを考えながら取り組んでいる会社ですね。」

クリエイター/作家とビジネス面とのバランスを取りながら、新領域の活用を軸に据える

ーー競合他社と比較したときの、Mintoの強みや差別化要素は何でしょうか?

箭内「R&Dの一環としてWeb3やAIの事業に取り組んでいる大手企業はありますが、実は新技術・新領域の活用を事業の中核に置くエンタテインメント企業はそれほど多くないです。」

箭内「また、クリエイター/作家の方々とビジネスの部分とのバランスを取りながらWeb3的な動き・AI的な動きをするのはなかなか難しいのですが、その点でもMintoは評価されていると思います。」

箭内「バランスを取りながらビジネス面でも結果を出すという部分では、例としてX(旧Twitter)上でのプロモーションが挙げられます。Mintoが直接作家と契約し、企業製品のPRマンガを描いてプロモツイートとしてポストしてもらうというものです。」

箭内「そのプロセスの中で作家やステークホルダーとの丁寧なやり取りを行い、結果としてMintoが概ね80~90%のシェアを取れています。」

箭内「あとは、アニメ『範馬刃牙』と『どん兵衛』がコラボレーションしたウェブCMは相当ヒットしましたね。これも双方の形を取り持ってクリエイティブを作っていきました。」

箭内「そのような、コンテンツ周辺のバランスを保ってプロデュースするという部分で差別化ができていると思います。」

ーー作家とその作品を理解した上でビジネスへ落とし込み、大きな成果を上げているのですね。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000029274.html

IPプロデュースと新しい技術の組み合わせで幅広いプロジェクトを生む

ーー直近で箭内様が携わったプロジェクトについて教えていただきたいです。

箭内IPとWeb3ゲームをマッチングさせるプラットフォーム『Project SEED』と協業し、MintoからIPコンテンツを提供することを先日発表しました。提供したIPとWeb3デベロッパーがマッチングし、開発されたゲームが今後増えていくと思います。

箭内「実は以前から同じように、キャラクターIPをライセンサーとしてカジュアルゲームを制作したりしていまして、今回はWeb3ゲームに特化してプロジェクトを組んだ形です。」

箭内「そのほか、『The Sandbox(サンドボックス)』の取り組みも多いですね。Mintoはプロデューサー兼プロダクションのような形で、サンドボックスとともにIPホルダーさんのコンテンツをお借りし、アバターやNFTアセットなどを制作・販売しています。」

箭内「過去には『北斗の拳』や『キャプテン翼』といったIPを扱い、さらに近々大型IPの発表も控えています。

ーーMintoが手掛けたコンテンツは普段目にすることも多く、非常に幅広いですね。

箭内「はい。さまざまな取り組みを実施しているため一見脈略がないように見える場合もあると思いますが、ベースとしてはIPプロデュースと、それに伴う新しい技術の組み合わせで事業を展開しています。」

エンタメに掛け合わせて勢いを増す、次の新しいものを模索

ーーMintoの今後の展望について教えてください。

箭内「Mintoに関しては、今の延長線上で新しい領域に積極的に取り組んでいこうと思っています。次の領域が何なのかというと、今のところはやはりAI、さらに個人的にはフィジタル(フィジカルとデジタルを組み合わせた造語で、物理的な体験とデジタルの体験を融合させること)という領域に興味を持っています。

箭内「それらをどのような形でエコシステムに取り入れたり、消費者向けに提供したりできるかという点は、Web3なのかWeb2なのかも含めて気にしていますね。」

箭内「Webtoonに着手した当初は作家やプロダクションも少なく大変でしたが、徐々にドラマ化されるようなヒット作も出てきました。なのでWebtoon同様、エンタテインメントを引っ張って加勢するような、次の需要となるものを模索してどんどん作っています。」

箭内「自社でWeb3のコミュニティをゼロベースで構築するというよりは、色々なパートナーの方々とプロジェクトのお話を進めている状況です。その中で『Project SEED』のようなゲームの分野や、NFTというフォーマットの活用において、現在新たなコンテンツの制作を考えています。」

2024年のWeb3/ブロックチェーンの行方

ーー箭内様が個人的に注目されていることについてもお聞きしたいです。

箭内今のクリプトで言うと、特殊な部分もありますがひとまずポジティブではあるかなと思って見ています。24時間単位で数十%上がるトークンが次々と出てきたり、ビットコインやイーサリアムのETF(上場投資信託)取引も始まったりしている中で、今までの流れとは違う面もあります。なので、過去と比較すると、ハイプと安定的な部分のバランスがよくわからないところもありますね。」

箭内「また、『AI×○○』と掲げたクリプトプロジェクトも増え、AI銘柄で価格が大きく上昇しているものもあります。こういったバブル的な環境において、それが本質的なものかどうかは見定めていきたいなと注目しています。」

箭内「あとは、短期的ではありますがDEX(分散型取引所)はより法人向けのソリューションとして洗練されてきている印象なので、今後も期待したいですね。」

箭内「ゲーム領域だと、日系のプロダクトと国内向けに特化したものが増え、国外のプロダクトとの違いが顕著になってきている点が面白いと感じています。」

箭内「ローカル寄りのカードバトル系やカジュアルなゲームが出てきているので、全世界というよりは東南アジアに寄せてモバイルファーストになっていくのかなとも思います。はたまたPCのみに対応したNFTゲームがかなりバズっていたり、大手から海外を意識したプロダクトも出ていたりするので、今後どうなっていくか非常に興味深いですね。」

Web3に興味があれば、ぜひプロジェクトに関わるチャレンジを!

ーー最後に、読者の方へのメッセージをお願いいたします。

箭内Web3に興味がある方におすすめなのは、何らかの形でプロジェクトに関わってみることです。深くリサーチしていくのも良いですし、個人的にトークンを買ってみたり、コントリビューター(プロジェクトに直接何らかの貢献をする立場)として参加したりするのも良いと思います。

箭内「『Japan Blockchain Week』のようなカンファレンスに参加し、プロジェクトのコミュニティの方々やファウンダーの方々と話してみるというのもWeb3への関わり方の一つだと思います。その中で本質的にピンとくるものがあれば、事業の立ち上げや既存のプロジェクトへのフルコミットなど、ぜひ色々なやり方につなげていってほしいです。」

ーー本日はありがとうございました。

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この記事の監修者

Web3とメタバースのインタビューメディア「GAMEMO(ガメモ)」のライティングチームが執筆しております。

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