メインコンテンツへスキップ
最新ニュース 3分で読める

インフィニオン、AIチップ売上見通し上方修正 自動車事業減速で転換期か

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2025年11月12日、ドイツの半導体大手インフィニオンはAIデータセンター向けチップの通期売上見通しを上方修正したと発表した。
世界的なAIインフラ投資の急拡大が追い風となる一方、自動車・産業分野では在庫調整の長期化が懸念され、同社の成長軸が明確に変わりつつあることが浮き彫りになった。

AI需要が売上成長を牽引する一方で自動車と産業用は鈍化

インフィニオンは、2026年度のAIデータセンター(※)向けチップ売上目標を従来比50%増となる15億ユーロに引き上げた。
ハネベックCEOは「AIインフラへの世界的な投資は急速に増え続けている。この10年間の終わりまでに、インフィニオンの対応可能な市場は80億─120億ユーロに達するだろう」と説明した。

高性能処理需要の継続的な伸びが明確になり、同社の成長ドライバーもAI領域にシフトしているようだ。

一方同社は、自動車と産業部門の成長の勢いは緩やかであると説明。企業の在庫調整は長期化が見込まれ、25年末には在庫が「持続不可能な水準」に落ち込むリスクがあると指摘している。

今四半期の売上は前四半期比9%減の36億ユーロになり、例年より大きな落ち込みとなる見通しだという。

総売上高は為替の逆風が残るものの、25年度の147億ユーロから26年度は小幅な増加を見込む。JPモルガンのアナリストはガイダンスを「不明瞭ながら悲観的ではない」と評価した。

※AIデータセンター:AIモデルの学習や推論を行うための大規模計算施設。GPUや専用半導体を多数搭載し、高度な並列処理を実現する。

AI集中のメリットと在庫調整リスク 26年度は二極化が鮮明になる可能性

インフィニオンがAI分野の見通しを強気に転じた背景には、高性能計算(HPC)とデータセンター投資の継続的な拡張を行いたい意図があると思われる。AIチップは高付加価値製品であるため、利益率向上や価格競争力の強化につながる可能性が高い。

同社が、欧州メーカーとしてAI市場で存在感を高めれば、域内の半導体供給網強化にも寄与するかもしれない。

しかし、自動車・産業分野の鈍化は中期的な重荷となりうる。
特に自動車向け半導体はEV需要の変調や過剰在庫の影響が続き、回復に時間を要する可能性がある。短期発注が常態化すれば、供給計画の精度が低下し、収益変動幅が広がるリスクも残る。

26年度は、AI需要の拡大が成長を牽引する一方で、従来の主力市場が調整局面に入る「二極化」が一段と鮮明になりそうだ。

インフィニオン プレスリリース

関連記事:

独インフィニオンと米エヌビディア、AI向けに革新的電力半導体を共同開発へ

https://plus-web3.com/kakusintekidenryokuhandoutai20250522/plus-web3.com
Share this article コピーしました
WRITTEN BY

PlusWeb3 編集部

Web3・AI専門メディア

PlusWeb3 編集部は、ブロックチェーン・Web3・AIの最新動向をわかりやすくお届けする専門メディアチームです。業界経験豊富な編集者とリサーチャーが、信頼性の高い情報を厳選してお届けします。

この記事が役に立ったら、ニュースレターも登録しませんか?

Web3・AI業界の厳選ニュースを定期配信。いつでも解除可能。

スパムは送りません。プライバシーポリシーに基づいて管理します。

コピーしました

Web3・AI・ディープテック領域のキャリアに興味がありますか?

業界特化メディアを運営する専門エージェントが、企業のカルチャー・技術スタック・選考ポイントまで踏まえてキャリアをご提案します。相談は完全無料です。