Ahrefsは、日本の主要AI検索における引用ドメイン調査を発表した。
調査の結果、ChatGPTやGoogleのAIモードなど5つのAIプラットフォームで引用される上位サイトは、4月調査から2カ月で大きく入れ替わったとのことだ。
AI引用先、2カ月で大きく変動
Ahrefsは、自社ツール「Ahrefs ブランドレーダー」のデータをAIワークスペース「Letaido」で分析し、日本における主要AIプラットフォームの引用ドメインランキングを2026年7月2日に公開した。
対象はGoogleのAIモード、AIによる概要、ChatGPT、Perplexity、Copilotである。
2026年6月版の総合ランキングでは、YouTubeが前回に続き1位を維持した。2位にはnoteが入り、前回5位から大きく上昇した。
3位は日本語版Wikipedia、4位はAmebaブログ、5位はYahoo!知恵袋となった。
変化が大きかったのは、総合トップ10のうち4ドメインが前回圏外から新たに入った点だ。
Reddit、Yahoo!知恵袋、my-best.com、楽天市場が新規ランクインし、前回上位だったGoogle、Instagram、Amazon.co.jp、Yahoo!ニュースはランク外に後退した。
また、PR TIMESは前回9位から6位に上昇した。
Ahrefsは、AIが事実を答える際にWikipediaや企業公式サイト、PR TIMESなどの公式情報を軸にすると分析している。
特にPR TIMESは、広報を通した公式発表が日付つき・事実ベースで蓄積される「公式発表のアーカイブ」として、AIに引用されやすい傾向があるという。
今回の結果は、AI検索(※)で引用される情報源が、短期間で大きく入れ替わる可能性を示している。
特に動画、個人発信、Q&A、レビュー、比較系サイトの存在感が増しており、AIが回答を作る際に参照する情報の幅は広がっていると言える。
※AI検索:生成AIが質問に対して文章で回答し、その根拠として外部サイトを引用する検索体験。
AI検索時代に問われる情報設計
今回の調査は、企業やメディアにとって、AI検索に引用されるための情報設計の重要性が高まりつつあることを示唆している。
従来のSEOでは検索順位の上位表示が主な目標だったが、今後はAIの回答内で根拠として参照されるかどうかも、認知獲得を左右する要素になりそうだ。
正確な一次情報を継続的に発信し、日付や出典が確認しやすい形で整理できれば、AI経由でユーザーとの接点を広げられる可能性がある。
一方で、企業が直接管理できない情報がAI回答に反映されるリスクもある。
RedditやYahoo!知恵袋、my-best.comのようなUGCや比較系サイトが引用対象として存在感を高めれば、口コミやレビューがブランド理解に影響する場面は増えるだろう。
古い情報や誤解を招く投稿が参照されれば、企業側の意図とは異なる印象が広がるおそれもある。
今後は、自社情報がAIにどのように引用されているかを定期的に確認し、公式情報と外部評価の両面を整える対応が求められるとみられる。
AI検索時代のチャネル戦略では、検索順位の監視だけでなく、引用ドメインの変化を追うことも重要な判断材料になっていきそうだ。
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