NTTドコモ モバイル社会研究所は、全国の小中学生とその親を対象とした調査結果を公表した。
中学生の約4割がスマートフォンを1日3時間以上利用し、関東地域では平均利用時間が3年間で26分増えている。
中学生のスマホ利用、平均162分
2026年9月30日、NTTドコモ モバイル社会研究所は、2025年11月に全国の小中学生1,200人とその親を対象に実施した調査結果を公表した。
1日当たりのスマートフォン平均利用時間は、小学生低学年が47分、小学生高学年が88分、中学生が162分だった。
なお、本結果にはスマートフォンを所有していない子どもも集計対象に含まれている。
比較可能な関東地域で2022年からの推移を見ると、中学生の利用時間は直近1年間で16分、3年間では26分増加した。
小学生高学年も3年間で18分、小学生低学年は10分増えており、各学年で利用時間が伸びる傾向が確認された。
利用時間の分布では、小学生低学年の約半数が「30分未満」または「利用していない」と回答した一方、小学生高学年では約半数が1時間以上、中学生では約4割が3時間以上利用していた。
さらに、スマートフォンとタブレット・パソコンを合わせた利用時間は、小学生低学年108分、小学生高学年160分、中学生226分となり、中学生では合計で1日4時間近くに達している。
モバイル社会研究所は、子どもがインターネットを安全に利用するため、ペアレンタル・コントロール(※)の設定に加え、スマートフォンの使い方について親子で話し合い、必要に応じて家庭内で利用ルールを定めることも重要だとしている。
※ペアレンタル・コントロール:子どもの発達段階に応じて、保護者がインターネット利用を管理する仕組み。フィルタリングのほか、利用時間の管理や課金の制限などの機能が含まれる。
利用時間だけでなく、用途を見る視点が重要か
スマートフォンの利用時間が学年とともに長くなる背景の一つには、端末の所有率上昇があると考えられる。
学年が上がるにつれて所有率が高まることを踏まえると、子どもの生活におけるスマートフォンの比重も大きくなっている可能性がある。
特に学習以外のスマートフォン利用は学年が上がるほど増えているため、生活の中でスマートフォンが占める時間が長くなっていることがうかがえる。
一方、端末利用時間の増加のみを単純に問題視するのは適切ではないだろう。
調査では、「スマートフォン」「タブレット・パソコン」ともに学習での利用時間が学年とともに増える傾向も示されている。
デジタル端末は娯楽やSNSだけでなく、学習手段としての役割も担っているため、利用時間だけでなく、利用内容を見る視点も重要と言える。
同じ3時間の利用でも、学習や情報収集に使う場合と娯楽中心の場合では意味合いが異なるはずだ。
利用時間の長さだけを切り取って判断すると、子どもの実際の使い方を十分に捉えられない可能性がある。
今後は、利用時間の長さだけを基準にするのではなく、学習と学習以外の用途をどのように両立させられるかが焦点となるだろう。
子どもの成長段階や利用目的に応じて使い方を見直せる環境づくりが、長時間化するスマートフォン利用と向き合う上で重要になると考えられる。
モバイル社会研究所 「スマートフォン利用時間増加傾向続く 1日平均小学生低学年47分、小学生高学年88分、中学生162分」
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