eギフトサービス「giftee」を運営するギフティは、「推し活とeギフト」に関する第3回調査の結果を公表した。
物価高が続くなかでも約7割が推し活費を節約しておらず、推しや推し活仲間へのeギフトも金額・頻度ともに約8割が増加または維持していることが明らかになった。
推し活費は約7割が維持 eギフト利用も堅調
ギフティは2026年5月29日から31日にかけて、「giftee」会員1,308人を対象に行った「推し活とeギフト(※1)」に関するアンケートの結果を、同年6月30日に発表した。
今回で3回目となる調査では、物価高が続くなかでも推し活関連の支出が大きく落ち込んでいない実態が示された。
推し活経験者に「物価上昇により節約しているもの」を尋ねたところ、「推し活(イベント参加・グッズ購入・推しへのギフトなど)」を節約対象に挙げた人は32.4%にとどまり、約7割が支出を維持していることが判明した。
一方で、食費やファッション・美容費、旅行・レジャー費などは節約対象として挙げる人が上位を占めた。
推し活費を節約しない理由としては、「日常に楽しみと活力を与えてくれるから」「仕事や日々を頑張るための力になっている」「心の栄養も大事」といった回答が並んだ。
また、「会社以外の友人を作るチャンス」「夫婦の楽しみ/娘と共通の趣味」といった意見もあり、推し活がコミュニティ形成や人間関係にも寄与している様子が見て取れる。
さらに、推し本人へ贈るeギフトの金額は80.0%、頻度としては75.8%が「増えた」「やや増えた」「変わらない」と回答した。
「思い立った瞬間に贈れる」「住所を知らなくても送れる」といった利便性が利用拡大の理由として挙げられている。
推し活仲間へのeギフトも金額81.3%、頻度79.0%が増加または維持となり、「変わらない」が約半数を占めた。
推しへの応援だけでなく、ファン同士の交流手段としてもeギフトが定着していることが調査結果から読み取れる。
※1 eギフト: インターネット上で相手へ送れるデジタルギフト。住所を知らなくてもSNSやメッセージアプリなどを通じて贈ることができる。
応援消費の拡大で市場成長も、家計負担には注意が必要か
今回の結果は、推し活が娯楽の域を超え、生活の満足度や精神的な支えとして優先される消費になっていることを示すものと言える。
eギフトはオンラインで手軽に贈れる特徴から、クリエイターやファン同士を結ぶコミュニケーション手段として今後も利用が広がる可能性がある。
市場全体では、ライブ配信やSNSと組み合わせた応援機能の充実が進めば、クリエイターエコノミー(※2)の拡大を後押しする効果も期待できる。
デジタル上で完結する応援文化は、場所や時間に左右されない新たな消費スタイルとして定着が進むだろう。
一方で、物価高がさらに長期化した場合には、推し活以外の生活費を過度に切り詰める人が増える可能性もある。
サービス提供側には、少額でも参加しやすい価格設計や継続利用しやすい仕組みづくりが求められそうだ。
※2 クリエイターエコノミー: 動画配信者やVTuber、アーティストなどが、コンテンツ販売やファンからの支援を通じて収益を得る経済圏の総称。
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