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アンソロピック、マイクロソフト製AI半導体の利用を協議か AI需要拡大で独自チップ活用に焦点

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PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

ニュースサイトのジ・インフォメーションは関係者の話として、米AI新興企業アンソロピックが、マイクロソフトの自社設計AI半導体を搭載したサーバーの利用を巡り協議していると報じた。
実現すれば、マイクロソフトの独自半導体事業にとって重要な一歩となる。

アンソロピック、Maia搭載サーバー利用を協議

ジ・インフォメーションは2026年5月21日、事情に詳しい2人の関係者の話として、アンソロピックがAIサービスの需要拡大に対応するため、マイクロソフトの自社設計半導体を搭載したサーバーの利用について協議していると報じた。

ただし、協議は依然として初期段階にあり、合意に至らない可能性もあるという。
マイクロソフトは「うわさや臆測にはコメントしない」とし、アンソロピックはロイターのコメント要請に直ちには応じなかった。

今回の協議が実現すれば、マイクロソフトにとって自社設計半導体事業の大きな前進となる。
アルファベットやアマゾン・ドット・コムは、当初は社内利用向けに開発したプロセッサーをAI新興企業へ貸し出すことで、相当規模の事業を構築している。

AI半導体市場では、エヌビディアのAIプロセッサーが高価で供給不足にある中、各社が代替手段を求めているのが現状だ。
こうした状況を背景に、クラウド大手が自社で設計するAI半導体への需要が拡大している。

マイクロソフトは今年1月、自社開発によるAI半導体の第2世代「Maia 200」を発表した。
Maia 200は3ナノメートルのチップ製造技術を使い、台湾積体電路製造が製造し、高帯域メモリーを使用するものだ。
一方で、エヌビディアが今後投入予定の「ベラ・ルービン」チップに比べると、世代が古く、速度も遅いとされる。

※高帯域メモリー:AI半導体などで大量のデータを高速に処理するためのメモリー技術。複数のメモリーチップを積層し、従来型メモリーより広い帯域でデータをやり取りできる。

NVIDIA依存緩和の選択肢となるか

今回の報道は、生成AI企業が計算資源の確保を経営上の重要課題として抱えていることを示している。
AIサービスの利用が拡大するほど、モデルの学習や推論に必要な半導体、サーバー、クラウド基盤への負荷は大きくなる。
そのため、特定メーカーの高性能チップに依存し続ける構造は、コスト面でも供給面でもリスクになりやすい。

アンソロピックにとって、マイクロソフト製半導体を利用できれば、計算基盤の選択肢を増やせる点が利点になる。
エヌビディア製プロセッサーの供給不足や価格上昇が続く場合、代替基盤を確保しておくことは、サービス提供の安定性を高める手段となりうる。

一方で、マイクロソフト側にも大きな意味がある。自社設計半導体は、単にクラウド内部で使うだけでなく、外部AI企業に提供できて初めて事業としての広がりを持つ。
アンソロピックのような有力AI企業が採用を検討することは、Maiaシリーズの実用性を示す材料になり、独自半導体事業の信頼性向上にもつながるだろう。

今後は、アンソロピックとの協議が実際の利用契約に進むかどうかが焦点となり得る。
合意に至れば、AI企業がNVIDIA一強に依存しないインフラ構成を模索する動きが一段と強まる可能性がある。

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