国内暗号資産取引所のビットトレードは、ジパングコインシルバー(ZPGAG)とジパングコインプラチナ(ZPGPT)の販売所取扱いを5月21日から開始すると発表した。
銀やプラチナ価格との連動を目指す国内初の暗号資産である。
ビットトレード、銀・白金連動の暗号資産を新規上場
2026年5月20日、ビットトレードが新たに取り扱いを発表したのは、ジパングコインシルバー(Zipangcoin Silver/ZPGAG)と、ジパングコインプラチナ(Zipangcoin Platinum/ZPGPT)である。
両銘柄は2026年5月21日12時から、ビットトレードのWebページおよびアプリ内の販売所で売買可能になる予定だ。対象は現物取引のみとなる。
ZPGAGは銀価格、ZPGPTはプラチナ価格への連動を目指す暗号資産であり、現物コモディティ(※1)をデジタル化した資産として展開される。
発行元はいずれも三井物産デジタルコモディティーズで、国内ではすでに金価格連動型の「ジパングコイン(ZPG)」も提供されている。
ビットトレードは今回の上場を記念し、複数のキャンペーンも実施する。
5月20日から24日までの期間中、公式Xアカウント(@BitTrade_jpと@zipangcoin)のフォローと対象投稿のリポストで、抽選で10名にAmazonギフトカード10,000円分の配布キャンペーンを開催する。
さらに、5月21日から6月4日までの期間中には、ZPG・ZPGAG・ZPGPTのいずれかを10,000円以上購入したユーザーを対象に、総額300万円相当の暗号資産山分けキャンペーンを展開する。
※1 コモディティ:金・銀・原油など、市場で広く取引される商品資源の総称。
デジタル貴金属市場拡大へ 安定資産需要と課題も
今回の上場によって、国内投資家の選択肢はさらに広がる可能性がある。
銀やプラチナがブロックチェーン上で管理されることで、従来の現物保管に伴う手間を抑えながら取引できる点は大きな利点と言える。
また、銀やプラチナが産業用途との結び付きが強いこともメリットとなりそうだ。
銀は太陽光パネルや電子部品、プラチナは自動車触媒などで利用されているため、金とは異なる価格変動要因を持つ。
そのため、単なる暗号資産投資ではなく、コモディティ市場への分散投資として注目を集める余地がある。
一方で、国内のデジタルコモディティ市場は依然として発展途上であるため、流動性(※2)不足は課題となりうる。
加えて、価格連動の透明性や裏付け資産の管理体制についても、投資家から継続的な信頼を得られるかが重要になるだろう。
今後は、暗号資産業界が投機中心から実物資産連動型へ広がっていくかが焦点になりそうだ。
特に日本企業主導のRWA(※3)市場が拡大すれば、規制対応や信頼性を強みに、国内発のデジタル資産市場形成が進むかもしれない。
※2 流動性:市場で資産をどれだけ円滑に売買できるかを示す概念。流動性が低い場合、希望価格で取引しづらくなることがある。
※3 RWA:不動産や貴金属など現実世界の資産価値を、ブロックチェーン上でトークン化した資産のこと。
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