2026年4月14日、ドローンおよびAI飛行カメラ分野のリーディングカンパニーZERO ZERO ROBOTICSは、日本国内で100%防水のAI飛行カメラ「HOVERAir AQUA」を5月28日に発売すると発表した。水上アクティビティに特化したセルフフライングカメラとして、ハンズフリー撮影の新たな用途拡大を狙う。
防水AI飛行カメラが水上へ拡張
「HOVERAir AQUA」は水上での利用を前提に設計された同社初の防水対応AI飛行カメラである。IP67(※)準拠の防水性能と中性浮力設計を採用し、水面上での安定飛行と万一の落水時の回収性を両立した点が特徴だ。
AIによる自動追尾機能によりユーザーは操縦不要で撮影が可能となり、スタンドアップパドルやカヤック、ジェットスキーなどの動きに追従し、第三者視点の映像を自動生成する仕組みになっている。従来モデル「HOVERAir X1 Smart」で確立されたハンズフリー撮影体験を水上へと拡張した形となる。
また4K/100fpsのスローモーション撮影に対応したセンサーや、最大約23分の飛行時間、時速約55kmの追尾性能を備えるなど、アクション撮影用途を強く意識した仕様となっている。加えて腕装着型アクセサリー「Lighthouse」により、離着陸や録画操作も直感的に行える設計だ。
本製品は機体重量が100g以上であるため、日本国内で使用する場合には、航空法その他の関係法令が適用されます。飛行場所や飛行方法によっては、国土交通省への機体登録、ならびに飛行許可・承認等が必要となる場合があります。 また、使用環境や利用方法によっては飛行が制限される場合があります。詳細については、国土交通省等の公表情報をご確認のうえ、関係法令を遵守してご使用ください。
※IP67:防塵・防水性能を示す規格で、粉塵の侵入を完全に防ぎ、一時的な水没にも耐えられるレベルを指す。アウトドア機器などで広く採用されている。
アウトドア撮影拡大も規制が壁に
HOVERAir AQUAの登場は、ドローン撮影の用途を陸上中心から水上へと拡張する転換点となる可能性がある。特にウォータースポーツやレジャー領域では、従来撮影者が別途必要だったシーンを自動化できるため、個人ユーザーのコンテンツ制作の自由度は大きく向上すると考えられる。
さらにSNSや動画プラットフォーム向けの短尺映像市場においても、動きのある水上映像は差別化要素となりやすい。ハンズフリーかつ自動追尾という特性は撮影スキルに依存しないコンテンツ生成を可能にし、クリエイター層の裾野拡大にも寄与するだろう。
一方で日本市場においては規制面が普及のハードルとなる。100g以上の機体は航空法の対象となるため、飛行場所の制限や申請手続きが発生し、気軽な利用を阻害する要因となりうる。また水上という環境特性上、風や波の影響を受けやすく、安全運用への理解も不可欠だ。
今後は法規制とユーザビリティのバランスをいかに取るかが普及の鍵を握る。技術的には成熟しつつあるパーソナルAI飛行カメラ市場において、水上という新たな撮影領域が定着するかどうかは、ユーザー体験と制度対応の両輪にかかっていると言える。
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