2026年9月24日、NECネッツエスアイはAI活用の3Dビデオコミュニケーション「HP Dimension with Google Beam」の国内取り扱いを10月から開始すると発表した。日本橋に共創ルームも開設する。
等身大3D映像とAIが生む没入感 対面同等の対話体験を実現
企業活動のグローバル化やハイブリッドワークの定着に伴い、遠隔地との緊密な連携は現代の組織運営において不可欠な要素となっている。しかしながら、従来のWeb会議システムでは対面のようなリアルな空気感や細かなフィーリングを共有しにくく、深い意思疎通の実現に課題が残されていた。
今回提供されるソリューションは、Googleと日本HPが展開する法人向けの最新技術である。Googleの高度なAI技術を用いた3D映像処理を活用することで、画面越しでありながら自然な視線の一致や立体感あふれる映像表現を可能にした。没入感のある3Dディスプレイと空間オーディオを組み合わせ、遠隔地にいながら対面と変わらない高精細な対話空間を作り上げる。
こうした次世代のコミュニケーション環境は、単なる日常的な社内会議にとどまらず、重要顧客との商談や高度なコンサルティング、高付加価値サービスの提供など、人間関係の信頼構築が競争力に直結する重要なビジネス領域で強力な効果を発揮すると期待される。
※空間オーディオ:音の方向や距離感を立体的に再現する音響技術。遠隔地同士でも同じ部屋にいるかのような臨場感を提供する。
導入環境のトータル構築が鍵 専門ノウハウで効果を最大化
本システムの導入にあたっては、単に専用デバイスを設置するだけでは不十分であり、通信環境や室内設備を含めた全体最適化が極めて重要な意味を持つ。ネットワークの帯域やレイテンシ、照明の配置、音響バランス、さらには内装や什器の設計に至るまで、空間全体の調和が映像の品質や対話の没入感を大きく左右するためだ。
NECネッツエスアイは、これまで培ってきた空間設計力とネットワーク基盤の構築実績を活用し、事前の環境診断から設計、機器設置、セットアップまでを統合的に提供する仕組みを整えた。自社での導入・運用実績から得られた知見を生かし、導入企業が最大限の効果を得られる環境作りを支援する方針である。
全国をカバーする保守体制による安定稼働の実現は、企業のDX推進にとって大きなメリットとなるだろう。一方で、導入にあたり内装変更や環境維持のコストが発生する点は、企業規模に応じた検討課題となり得る。先進技術とファシリティ統合力を組み合わせた新たな提案が、今後のオフィス空間のあり方に一石を投じる可能性がある。