2026年9月7日、株式会社クラウドワークスは自社の新プラン「マルっとAI」の提供を開始した。本サービスは国内企業を対象に、業務のAI化を一括して請け負う一気通貫型の支援施策である。
企業の業務を一括AI化 工数84%削減とコストゼロを実現
株式会社クラウドワークスは、企業のあらゆる業務領域におけるAI化を一元的に引き受ける「マルっとAI」の運用を開始した。社内にAI人材を抱えていない企業でも導入しやすく、課題整理から要件定義、実装、現場への定着までを専任担当者がワンストップでサポートする体制を整備している。
先行導入として、同社はグループ会社の株式会社シューマツワーカーと共同で実証を行った。マーケティング、営業、事業開発、カスタマーサポート、経理、法務、人事労務など8領域14業務をAI化した結果、実績を確認できた6業務で月間合計工数が434時間から68.6時間へ84%削減された。人数換算で2.3名分の余力を創出すると同時に、従来月31万円発生していた外注費も0円となり、明確な成果が提示されている。
導入がもたらす利点と課題 全社DX推進と定着への展望
「マルっとAI」の導入は、中小企業を中心に深刻化するAI人材不足の解消や、部門をまたぐ業務の全社的な自動化を実現する施策として大きなメリットが見込まれる。自社で専門の人材を採用・育成するリスクや費用を抑えつつ、短期間で人的リソースの削減と外注費カットを図れるインパクトは非常に大きいと考えられる。
一方で、AI化による自動化プロセスを成果に結びつけ続けるためには、企業側の迅速な意思決定や現場の意識改革が不可欠となる点が懸念される。社内の業務フローそのものを変更する手間や、担当者の心理的ハードルが一時的なボトルネックとなる可能性も否定できない。
今後は特定業務の自動化にとどまらず、業界別のAI化パッケージの展開や対応領域の拡大が見込まれる。単なる作業の外注から「業務プロセス自体の最適化」へと構造が変化するなか、自社の運用体制をどこまで適応させられるかが、今後の持続的な成長に向けた鍵を握ると言える。
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