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PTCがCAD自動化の新機能を発表 自然言語とAIでカスタム設計の作成が可能に

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年8月21日、米PTCの日本法人であるPTCジャパンは、クラウドCADプラットフォーム「Onshape」において新機能「FeatureScript MCP Server」の提供を開始したと発表した。

自然言語とAIでCAD開発を自動化 プログラミング不要でカスタム機能作成

米PTCは同社のクラウドCADおよびPDMプラットフォーム「Onshape」において、新機能「FeatureScript MCP Server」の提供を開始した。この機能は、エンジニアが自然言語とAIを活用してカスタムCADフィーチャーを作成できるように支援するものだ。

エンジニアが必要な機能を自然言語で説明するだけで、AIが自動的にプログラミング言語である「FeatureScript(※)」を用いたカスタムフィーチャーの構築やテスト、デバッグ、改善を行う。意図したとおりに動作するまでAIが開発をサポートするため、プログラミング経験がない技術者でも高度なツール構築が可能となる。

本機能は「Model Context Protocol(MCP)」を基盤として設計されており、ClaudeやChatGPT、Geminiといった主要なコード生成系大規模言語モデル(LLM)とOnshapeのコードを直接連携させる仕組みだ。反復的な設計作業を自動化し、企業独自の業務プロセスに最適化されたカスタム設計ツールをスムーズに作成できる環境が整うこととなった。

※FeatureScript:CADの自動化を目的に、PTCのOnshapeが独自開発した独自のプログラミング言語。企業のエンジニアリング知識を蓄積し、カスタム設計ツールを作成するために用いられる。

「テキストからコード」への進化 専門知識の蓄積と再利用で現場の変革へ

今回の機能拡張は、AI活用を単なるモデル生成からエンジニアリング能力の構築へと引き上げる大きな転換点と言える。PTCのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるデビッド・カッツマン氏が「CADにおけるAIの未来は『テキストからコード、そしてCADへ』である」と述べるように、AIの本質的な価値は実証済みのアイデアを何度でも再利用できるツールへと変換する点に存在する。

調査会社IDCのJeff Hojlo氏も、組織におけるAI活用の焦点が成果物の作成から専門知識の蓄積と実運用への展開へシフトしていると指摘する。本機能の導入により、繰り返しのプロンプト入力や追加のAIコストを発生させず、エンジニアリング知識を再利用可能な資産としてチーム全体で共有できるメリットが得られる。

一方で、AIによるコード生成への依存が進むことで、ベースとなるFeatureScript自体の構造理解や検証作業の精度維持といった課題が生じる可能性も否定できない。それでも、製品データ基盤を軸としたインテリジェントな開発環境の整備は、製造業における複雑性管理や市場投入の迅速化を力強く後押しする見通しだ。

PTCジャパン プレスリリース

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