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Neuralink、思考だけで車椅子を操作 脳インプラントが自立移動の可能性を拡大

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米脳神経技術企業Neuralink(ニューラリンク)は公式Xで、臨床試験参加者が脳インプラントを用いて思考だけで電動車椅子を操作する様子を公開した。脳活動を機械学習で解析し、思考による車椅子操作を実証する研究を進めている。

思考だけで車椅子を操作する技術を公開

2026年7月24日にNeuralinkが公開した映像では、臨床試験参加者が電動車椅子に搭載されたカメラの映像を見ながら、前進や後退、左右への旋回に加え、座席位置の調整まで思考のみで行う様子が紹介された。
同社は、このシステムを用いて現実環境でどのように移動できるかを検証しているという。

同社の脳インプラントには1000本を超える電極が100本以上の極細スレッド上に配置されており、専用の手術ロボットによって運動野へ埋め込まれる。利用者が身体を動かそうと考えた際に発生する神経活動を電極が記録し、その情報をコンピューターへ送信する仕組みである。

取得した神経信号は機械学習(※1)によって解析され、画面上のカーソルを上下左右へ動かす信号へ変換される。このデコードアルゴリズムを車椅子の制御に応用することで、思考だけで運転できるようになったという。
利用者は車椅子のカメラ映像を見ながら操作し、周囲の状況を確認しつつ移動できる。

Neuralinkは、今回公開した内容は臨床試験の一部であり、デバイスは米食品医薬品局(FDA)などの承認を受けていない研究段階の技術であると説明している。
また、映像に登場する参加者の体験は個人の事例であり、すべての利用者や将来の結果を保証するものではないとしている。

※1 機械学習:コンピューターが大量のデータから規則性を学び、新しいデータに対して予測や判断を行うAI技術。ニューラリンクでは脳活動を車椅子の操作指令へ変換するために活用されている。

自立支援の期待と実用化への課題

今回公開された技術が実用化されれば、四肢まひなどにより自力で移動が困難な人の生活の質が大きく向上する可能性がある。介助者への依存を減らし、自らの意思で移動できる環境が広がれば、就労や社会参加の機会も増えることが期待される。
また、脳と機械を直接つなぐBMI(※2)技術は、車椅子以外にもロボットアームや各種デジタル機器の操作など幅広い応用が見込まれる。

一方で、長期間の安全性や耐久性、外科手術に伴うリスク、脳活動データの管理といった課題は依然として残るだろう。規制当局による審査や倫理面での議論も不可欠であり、実用化には継続的な検証が求められそうだ。

今後は臨床試験の成果が積み重なることで、医療・福祉分野における新たな技術として発展するか、引き続き注目したい。

※2 BMI(Brain Machine Interface):脳とコンピューターや機械を直接接続し、脳活動を利用して機器を操作する技術。医療や福祉分野を中心に研究・開発が進められている。

Neuralink 公式X投稿

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