【株式会社チケミーインタビュー】CTO船木さんに聞くチケミー社の強みと今後の展望
今回は、株式会社チケミーのCTO・船木さんにインタビューを行い、それらの内容をまとめた記事になっています。
船木さんの詳細情報
今回取材を行った船木さんの詳細は以下です。
- 現・株式会社チケミー CTO
- 大学時代は、早稲田大学にて、機械系の研究(ロボットやディープラーニング)を行う。
- 大学卒業後、株式会社TRUST SMITTHにて、主にコンサルタントとして従事。その後、株式会社チケミーをCEO・宮下さんと共同創業。
上記のような経歴をお持ちの方です。
現在は、チケミーの営業活動に専念しているそうで、エンジニア領域だけでなく、コミュニケーション能力も非常に高い印象を受けました。
チケミーはどんなサービス!?
チケミーはどんなサービスなの?という方のために、チケミーのサービス概要を説明していきます。
- 初期コスト無料で誰もがNFTチケットを簡単に販売・管理できるプラットフォーム
- 日本円での受け取りにも対応
- サービスを体験していただくために、初回利用時の販売手数料をチケット一枚当たり、チケット価格×4.9%(さらにリリースまでの事前登録で0円)で破格の値段で利用可能
- 他のチケット販売サイトとの併用も可能
上記のようなサービスになっています。
また、Twitter上で、サービス紹介を粒度高く行っていた方がいたので、そちらもご覧ください。
プレスリリース記事は以下をご覧ください。
TicketMeは、スタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」に採択されており、Microosoft社からも評価をされています。
チケミー立ち上げ秘話
2021年8月頃のNFTブームを機会に、実社会でNFTはどのように使われていくのか?を船木さんは考えていたそうで、そのタイミングでチケットとNFTの相性の良さに気付いたそうです。
課題として、転売屋による高額なチケット転売により、欲しい人が適正な価格でチケットを購入できない問題や、
「転売をするとしても、アーティストにロイヤリティが入らないのはおかしい」という思想からチケミーはスタートしました。
また、海外ではNFTチケットの実例はすでに存在していたものの、イベントはローカルに根付くものであり、海外サービスが日本に順応するのは、そこまで早くないだろう、という仮説のもと、日本初のNFTチケットサービスのローンチに至りました。
競合も出現
チケミーは国内初のNFTチケットサービスだったようですが、徐々に競合が現れているのも事実です。
ローソンチケットや、SBINFT、ライバーハウスなどが少しずつ参入してきており、競合に対する戦略として、まずはWeb3業界内で少しずつシェアを広げ、少しずつ実証実験を繰り返しながら、UI・UXの改善やアプリ対応などに取り組んでいるそうです。
チケミーの今後の展望・ビジョン
今後としては、まずは実証実験として、とにかくチケミーのサービスを利用してもらうことを目指しており、日本国内では有名なNFTプロジェクト「VeryLongAnimals」とのカフェコラボでも使用されました。
現状は、toB向けのサービスになっているため、toCへの展開も視野に入れ、日々サービスを改善しています。
来年以降は、前払い式決済手段としてのNFTの使用を目指し、NFTを先行販売し、NFTが入っているウォレットの保有者のもとに商品が届くサービスの展開も控えているそうです。
今後とも、非常に楽しみです。
【起業したい人必見】CTOとして、CEO宮下さんのどこに魅力を感じて共同創業したのか?
ここからは、アキラが興味のあるトピックを勝手に質問した形にはなりますが、起業家なら興味があるであろう、「CTOとなる技術者はどんな人と起業したいと感じるのか?」という質問をしてみました。
結論から言うと、「プロダクト自体の魅力」と「創業者の魅力」のどちらも大切であり、そこが共同創業に踏み切った理由とおっしゃられていました。
まず、「TicketMeのサービス自体が非常にイケていると感じた」と船木さん自身はおっしゃられており、この言葉通りTickeMeのビジネススキームには共感してたようでした。
また、「創業者の魅力」という観点で言うと、CEOの宮下さんがVCへの売却経験を持っていたことやリサーチャーの経験、PM等の経験など、「船木さんが持っていないものを持っていた」ことが決め手としてあったようです。
「自分はエンジニアじゃない。作りたいプロダクトはあるけどCTO候補を探している…」という起業家の方には、かなり参考になるお話かと思います。
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参考文献
本記事の参考資料は以下です。