Web3の活用を当たり前に！クリプトリエが描くNFTの可能性

2025-01-16

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株式会社クリプトリエは、Web3市場に特化したコンサルティングおよび受託開発サービスを展開しています。同社が提供するNFTマーケティング・プラットフォーム「MintMonster」は、NFTの発行から配布、活用、効果測定までを一つのプラットフォームで実現する画期的なサービスです。

また、さまざまな分野での導入事例があり、それぞれがNFTを活用して新たな価値を創出し注目されていますので以下、考察します。

Web3をビジネスの選択肢の一つへ

株式会社クリプトリエ(以下、クリプトリエ)は、「ビジネスにWeb3という選択肢を」という使命を掲げ、2023年3月に創業されたスタートアップです。Web3分野におけるコンサルティングサービスおよび受託開発を展開し、あらゆる企業がWeb3をビジネスの選択肢の一つとして活用できるよう支援しています。Web3やブロックチェーン技術を活用したサービスが広く普及し、人々がweb3特有の新たな価値を体感できる社会の実現を目指しています。

Web3の社会実装を目指す背景

近年、ブロックチェーン技術を活用した多様なサービスが次々と生まれたことで、Web3市場は急激な成長を遂げてきました。2021年時点で、Web3の世界市場規模は日本経済に匹敵する規模に到達し、2030年には暗号資産の利用者数が10億人に達するとの予測もされています。

一方で、日本国内においては、Web3の専門知識を持つ人材が不足していることに加え、税務や法務の課題が複雑であることが原因で、企業がWeb3ビジネスを立ち上げたりWeb3関連サービスを導入したりすることが容易ではないのが現状です。

クリプトリエは、すべての企業がビジネスにWeb3という新たな選択肢を持ち、Web3やブロックチェーン技術を活用したサービスが世界中に広がり、誰もがWeb3がもたらす新しい価値を実感できる未来を実現することを目指しています。

NFTマーケティング・プラットフォーム「Mintmonster」

クリプトリエはMintMonsterというNFTマーケティング・プラットフォームを提供しています。

MintMonsterは、企業がNFTをビジネスに活用する際に、手軽でスピーディーな導入を可能にするSaaS型サービスです。NFTの配布や受け取りを簡単に行えるだけでなく、ミッション形式を活用した多様な配布手法を提供することで、マーケティング施策の効果を最大限に引き出します。

「Mintmonster」のサービス概要

「MintMonster」ではNFTの作成からQRコードでの配布まで手軽に行うことができ、配布時にはユーザーに特定のアクションを促したり、クーポンなどの特典を付与したりすることも可能です。
さらに、メールアドレスやアンケートの収集を通じてマーケティング情報を簡単に取得でき、ユーザーとのコミュニケーションを強化できます。

誰でも簡単に利用できる

企業(配布側)： NFTの発行から配布、活用、そして効果測定までを一つのプラットフォームで実現し、煩雑な手間を解消しました。
ユーザー(受取側)：ウォレットの準備は不要で、メールアドレスさえあればNFTを簡単に受け取ることができます。

「配布だけでは終わらない」ユーザーアクションとコミュニケーションを実現

「ミッション」機能を活用することで、NFTの配布にとどまらず、企画や目的に応じたユーザーアクションを促すことが可能です。
例えば、店頭で使えるクーポン機能や、特定のNFT保有者のみがアクセスできる限定コンテンツへのトークンゲート機能など、NFTの特性を最大限に活かした機能を提供しています。

「マーケティング活用」を視野に入れた柔軟なカスタマイズと効果測定

NFTの発行から配布、さらには効果測定に至るまで、豊富な管理機能を搭載しています。また、サービスの機能やデザインを企業のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできるため、マーケティング施策をより効果的に展開することが可能です。

「Mintmonster」が解決する課題

MintMonsterが解決する課題は以下です。

企業がNFTを発行・配布する際には、暗号資産の保有やウォレットの管理が求められ、高度な専門知識が必要となっています。
ユーザーがNFTを受け取るには、事前にウォレットを準備する必要があり、これが利用の大きな障壁となっています。
NFTを単に配布するだけでは、配布後のマーケティング効果が十分に把握できません。新規顧客の獲得や既存顧客のロイヤリティ向上といった目的に応じた運用や効果測定を行う方法が整備されていない状況です。

「Mintmonster」の企業への導入事例

ここではMintmonsterの企業への導入事例をご紹介します。

NECによるNFTを活用した企業ブランド分析施策

Mintmonsterは、従業員向けブランドエクイティ情報発信とNFTを活用した双方向コミュニケーションの新展開へ活用されています。

NECの経営企画・サステナビリティ推進部門に属するブランドエクイティマネジメントチームは、企業ブランドに関するデータの収集と分析を行い、イントラサイト「Brand Equity Trend」を通じて従業員へ情報を発信しています。

「Brand Equity Trend」は、NECブランドに関連する最新スコアを表示するダッシュボード機能を備え、コラムも掲載することで、従業員が自社のブランドエクイティについて理解を深める場を提供しています。また、アンケートを活用して従業員の意見を集めることで、双方向のコミュニケーションを推進しています。

今回、この取り組みをさらに強化するため、「Brand Equity Trend」のアンケート参加を促進するキャンペーンを実施します。アンケートに回答するたびにスタンプNFTが付与され、一定数を集めると特典と交換できるスタンプカード形式の施策を、NFTマーケティングプラットフォーム「MintMonster」を活用して展開しています。

NFTを活用した学生の中長期的なキャリア形成支援

電気通信大学では、学生が社会課題の解決や新規サービスの創出に挑戦できる環境を整え、講義やベンチャー支援活動を通じて起業に必要な知識と経験を提供しています。この取り組みの一環として、NFT技術を活用し、「ベンチャービジネス概論」の履修証明書や「U☆PoC〜UECアイディア実証コンテスト〜」の参加証明書を発行します。

NFTを活用することで、学生の在学中の学びや活動記録がブロックチェーン上に記録され、卒業後もその成果を永続的に保証できます。この仕組みにより、学生のキャリア形成を長期的にサポートし、社会における活躍の基盤を強化します。

三重県明和町竹神社の「e御朱印」の開発支援パートナーへ

クリプトリエは、Web3コンサルティングと受託開発サービスも展開しています。
Web3ビジネスの企画やコンサルティングから、システムの開発・運用に至るまで一貫してサポートし、Web3を活用した事業を円滑に立ち上げ運営できるよう、専門的なコンサルティングサービスと受託開発サービスを提供しています。

クリプトリエは「e御朱印」において、NFTを手軽に配布し活用できるソリューションを提供しました。このソリューションにより、QRコードを使用して簡単にNFTを配布し、メールアドレスでスムーズに受け取ることが可能になりました。

さらに、スランプラリー形式で複数の御朱印NFTを集めると、地域の店舗で利用できる特別なクーポンを獲得できる仕組みも導入されています。このように、配布したNFTを効果的に活用することで新たな価値を生み出します。

竹神社では「e御朱印」を通じて参拝者の連絡先を取得し、長期的な関係を構築できるようになり、スタンプラリーとクーポンの仕組みが参拝者の再訪を促し、竹神社だけでなく地域全体の活性化にもつながると期待されています。

今後の展望

NFTを活用した取り組みは、地域活性化や企業のマーケティング分野において、数多くの可能性を生み出しています。クリプトリエが提供する「MintMonster」や実際の導入事例を通じて、これらの分野でどのようにNFTが活用されるかを記載します。

観光資源の拡充と経済効果の最大化

地域文化や伝統をNFT化する動きは、観光資源のデジタル化による新たな価値創造の可能性を秘めています。「e御朱印」の事例から派生し、地域ごとに特化したNFTを作成することで、観光地を訪れる動機を多様化できます。たとえば、地域イベントや歴史的祭りの記念NFTを発行し、それを収集した訪問者には限定体験や特別な商品の購入権が提供される仕組みが考えられます。
また、地域商店街や観光協会と連携し、NFTを起点としたキャンペーンを展開することで、地域経済を活性化させることも可能です。スタンプラリー形式のNFT収集に加え、観光地のARガイド機能やデジタルコンテンツを含めた複合的な観光体験を提供すれば、観光客にとって特別な記憶が残り、リピート率の向上が期待されます。

企業マーケティングにおけるNFTを活用したブランドの最大化

NFTを活用したマーケティングは、従来の手法を大きく変える潜在力を秘めています。特に、ブランド専用NFTの発行は顧客体験の質を高める革新的な方法です。たとえば、特定のNFTを保有する顧客に対し、VIPイベントやオンライン限定のサービスを提供することで、ブランドロイヤリティの向上が期待されます。
さらに、NFTを活用した顧客参加型キャンペーンも考えられます。ユーザーが特定のアクションを達成することでNFTを獲得し、それを通じて新しい製品の先行予約やプロトタイプのテスト参加権を得る仕組みなどがあります。また、NFTのブロックチェーン上の履歴を活用し、どの顧客がどのような製品やサービスに興味を持っているかを把握することで、パーソナライズされたマーケティング戦略を構築することも可能です。企業は顧客との関係を深化させると同時に、より的確な施策を展開できます。