BANDAI SPIRITS、花王、ライオンの3社が、生活用品由来のプラスチックをガンプラへ再生する「くらしのプラでリサイクル!ガンプラプロジェクト」の開始を発表した。異業種の回収資源を玩具へ循環させる新たな試みとなる。
生活用品の廃プラを「エコプラ」に再生
BANDAI SPIRITS、花王、ライオンの3社は2026年8月27日、「くらしのプラでリサイクル!ガンプラプロジェクト」の開始を発表した。
花王とライオンが回収した生活用品由来のリサイクル材をBANDAI SPIRITSが活用し、新たなガンプラ「エコプラ」として再生する取り組みである。
原料には、ライオンがさまざまな関係者と回収した使用済みハブラシのほか、花王とライオンが回収した洗剤やシャンプーなどの使用済みつめかえパック、製造工程で発生する端材などが使われる。
3社は、それぞれが2015年以降に進めてきた資源循環の取り組みを連携させる。
BANDAI SPIRITSは2021年から「ガンプラリサイクルプロジェクト」を推進し、2021年4月から2026年3月までに約174トンの使用済みランナー(※)を回収した。
花王は「リサイクリエーション」で2026年3月までに約62トンの使用済みつめかえパックなどを回収し、ライオンも「ハブラシリサイクル」で2026年5月までに累計33.5トン、約268万本を集めている。
第1弾のエコプラは、2026年10月17日と18日に、ららぽーと新三郷で開催される「ガンダムR作戦」で配布する予定だ。
今後も各所のイベントなどで展開し、生活用品と玩具をまたぐ資源循環への参加拡大を目指す。
※ランナー:プラモデルの各部品をつなぐ枠状の部分。
異業種連携で資源循環の裾野拡大へ
今回の連携は、家庭から出る使用済みプラスチックを別業界の製品へ転用することで、従来は個別に進められてきたリサイクル活動を横断的につなぐ点で意義ぶかい。
回収した素材がガンプラという身近な製品に変われば、資源循環を消費者が視覚的に理解しやすくなり、回収への参加を促す効果も期待できる。
一方、取り組みを継続的に広げるには、回収量の確保や素材ごとの品質管理、再生工程の効率化などが課題となる可能性がある。
異なる用途で使われたプラスチックを安定的に製品化するには、企業間で回収や再資源化の仕組みを継続して整備する必要があるだろう。
それでも、日用品メーカーと玩具メーカーが既存のリサイクル基盤を接続した事例は、業界の垣根を越えた資源循環モデルとして注目される。
今後、同様の連携が他製品や他業界にも広がれば、使用済みプラスチックの新たな受け皿を増やす動きにつながる可能性がある。
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