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大阪大学歯学部附属病院、AIによる口腔粘膜疾患の早期発見支援を社会実装 一般歯科から専門医療への連携強化へ

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PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年、大阪大学歯学部附属病院は、人工知能(AI)を活用した口腔粘膜疾患の早期発見支援研究の成果が、プログラム医療機器「口腔粘膜画像解析システム Mucosight AI」として製造販売承認を取得し、社会実装段階へ進んだと発表した。大学、NVIDIA、モリタ東京製作所の連携により、一般歯科診療から専門医療への受診勧奨を支援する新たな仕組みの実現を目指す。

AI活用の口腔粘膜画像解析システムが承認取得

大阪大学歯学部附属病院の研究グループが開発した「Mucosight AI」は、一次歯科医療機関で撮影した口腔内画像を解析し、口腔がんや白板症(※)、良性腫瘍、口内炎の特徴を持つ所見を検出するプログラム医療機器である。解析結果を基に、高次医療機関への受診勧奨が必要かどうかを判断するための情報を提供し、一般歯科医師の診療を支援する。

口腔がんは視診による発見が可能な疾患である一方、初期病変は口内炎や良性疾患との判別が難しいケースも多い。一般歯科では口腔粘膜疾患を日常的に診療する機会が限られるため、専門医への紹介判断が課題となる場面がある。

今回の研究開発では、大阪大学が研究開発と知的財産を担い、NVIDIAがAIモデル開発の技術的知見と計算環境を提供した。さらにモリタ東京製作所が医療機器としての製品化や薬事対応、製造販売を担当しており、産学連携によって研究成果の社会実装が実現した。なお、本システムは診断を代替するものではなく、最終的な診断は歯科医師または医師が行う。

診療支援AI普及への期待と課題

今回の承認は、大学発のAI研究が実際の医療現場で活用される段階へ進んだ事例として注目される。口腔粘膜疾患の診療経験が少ない歯科医師でも受診勧奨の判断材料を得やすくなれば、必要な患者を専門医療へつなぐ体制の強化につながる可能性がある。また、口腔がんの早期発見率向上や地域医療の均てん化にも寄与することが期待される。

一方で、本システムは診療支援を目的とした医療機器であり、解析結果だけで診断を確定できるわけではない。最終的な診断は歯科医師または医師が行うため、解析結果を診察と併せて活用する運用が求められるだろう。

今後は、地域の歯科医療機関と口腔外科専門医との連携がさらに進めば、受診勧奨から専門治療までを円滑につなぐ診療体制の構築が期待される。今回の社会実装は、歯科領域におけるAI活用の先行事例として、他の診療支援システムの開発や普及にも波及する可能性がある。

大阪大学 歯学部・大学院歯学研究科 ニュースリリース

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