通販大手のジャパネットたかたは、初のプライベートブランド「J PRIDE LIFETECH」を立ち上げた。
第1弾として、電源や水道がない場所でも使える「どこでも使える高圧ハンディウォッシャー」の販売を開始する。
顧客の声を反映した高圧洗浄機を発売
ジャパネットたかたは、自社に蓄積した顧客の声をもとに商品を企画し、高い製造技術を持つ専門メーカーと連携して開発する新ブランド「J PRIDE LIFETECH」を始動した。
これまでの販売中心の事業から一歩踏み込み、自社主導の商品企画・開発へ参入する形となる。
2026年7月29日に販売を開始した「どこでも使える高圧ハンディウォッシャー」は、OEM(※)で開発された、コードレス仕様かつ約1.1kgの軽量モデルである。
専用コネクターを使えば市販のペットボトルを直接装着でき、ベランダや窓、網戸などの部分的な汚れをすぐに洗浄できる。
付属の大容量ウォーターバッグを使えば、水汲みの往復を減らしながら広い範囲の掃除にも対応可能だ。
また、バケツやウォーターバッグに水を用意すれば、外出先での洗車や墓掃除にも利用できる。
浴室では吸水ホースを浴槽に入れることで残り湯を使え、シャンプー台の裏やドアの溝、タイルの目地などを短時間で洗い流せる点も特徴である。
商品には30日間の返品保証が標準で付帯し、開封・使用後でも満足できなかった場合は返品できる。
販売開始に合わせ、7月29日午後8時10分からはTBS系列の男子バレーボール中継内で90秒間の生放送テレビショッピングを実施し、全国へ初披露する予定だ。
※OEM:他社ブランドの商品を、委託を受けたメーカーが製造する仕組み。今回の商品では、ジャパネットが企画に関与し、専門メーカーの製造技術を活用して開発している。
PB参入で通販企業の競争軸が変わる
今回のプライベートブランド立ち上げは、ジャパネットが単なる販売事業者から、顧客課題を起点に商品価値を設計する企業へ領域を広げる動きと捉えられる。
販売現場に集まる要望を開発へ直接反映できれば、既存メーカーの商品を仕入れるだけでは実現しにくい、生活場面に密着した機能を打ち出しやすくなる。
特に、電源や水道を必要としない設計は、集合住宅のベランダや墓地、外出先など、高圧洗浄機の利用を諦めていた場面にも新たな需要を生み出す可能性がある。
高性能を競うのではなく、準備の手間を減らして使用頻度を高める発想は、掃除用品市場における新たな差別化要因になり得る。
一方で、プライベートブランドは商品品質だけでなく、修理対応や部品供給、保証運用まで販売会社の信用に直結すると言える。
第1弾商品の使い勝手や耐久性に対する評価が低ければ、ブランド全体への不信につながるリスクも考えられる。
今後は、30日間返品保証やテレビ通販で得られる購入者の反応を、次の商品開発へ継続的に反映できるかが重要になるだろう。
顧客データと販売力、専門メーカーの技術を組み合わせる循環が定着すれば、家電や生活用品分野で独自性の高い商品群へ拡大する可能性がある。
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