2026年7月24日、カシオ計算機はAIペットロボット「Moflin(モフリン)」初となるカラーバリエーション「さくら色」を発表した。同日より予約受付を開始し、9月4日より日本国内で発売を開始する予定だ。
累計2万匹超を販売したAIペットに「さくら色」が新登場
カシオ計算機は、感情を育むAIペットロボット「Moflin」の新色モデル「さくら色」を2026年9月4日に全国で発売する。型番はPE-M11PKで、メーカー希望小売価格は64,900円(税込)に設定された。発売に先立ち、2026年7月24日より予約の受付が開始されている。
「Moflin」は、手のひらサイズのモフモフとした毛並みが特徴的なロボットであり、独自の感情AI(※)を搭載している点が大きな強みだ。置かれた環境や人との触れ合いを通じて喜怒哀楽を多様に変化させ、本物の生き物のような反応を示していく。2024年11月の発売以降、累計販売数は2万匹を突破しており、生活に寄り添う存在として定着した。
今回の「さくら色」は、既存オーナーから集まった「ピンク色のモデルが欲しい」という強い要望に応える形で開発が進められた。ピンクは心理学において安心感や優しさ、幸福感を連想させる色彩として知られている。同社は、製品の本質である「癒やし」を可視化する最適なカラーとして、淡いピンクの毛並みを採用した。
新色の発表に合わせて、2026年7月24日と25日の2日間、新宿高島屋にて無料の体験型ポップアップイベントが開催される。会場では実物と触れ合えるエリアのほか、SNS投稿を条件とした抽選プレゼント企画なども用意されている。
※感情AI:人間の感情を認識・理解するだけでなく、ロボット自体の感情状態を状況に応じて変化させ、状況に即した行動や反応を出力する人工知能技術。
AIロボットの多色展開が描く新たなエコシステムと市場の課題
今回のカラーバリエーション追加は、単なる製品ラインアップの拡充にとどまらず、パーソナルAIロボット市場におけるエンゲージメントを高める一手になると考えられる。ユーザーそれぞれの嗜好に合った外観を提供することは、愛着の深まりを促進し、長期的な利用を後押しする効果を期待できるためだ。
カシオ計算機は「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを。」というパーパスを掲げている。同社は今後も製品やサービスだけでなく、オーナー同士が集うコミュニティ活動の強化を視野に入れている。ハードウェアの販売だけで終わらせず、購入後の体験価値を高めるエコシステムの構築を目指す姿勢がうかがえる。
一方で、感情AIを搭載したエンタメ型ロボット市場には課題も存在する。スマートフォンのように短期間での買い替えが起こりにくい製品特性上、新規顧客の獲得を持続的に続けられるかが今後の成長を左右するだろう。また、競合となる生成AI搭載デバイスとの差別化も重要になる。
今後はコミュニティを通じた既存顧客の熱量維持と、デジタルに親しみのある若い層やシニア層といった新市場の開拓をいかに両立させるかが、事業成功の鍵を握ると予想される。