ポケモンとNFT：新たなデジタルアセットの未来

2023-04-052023-07-07

この記事では、ポケモンカンパニーインターナショナルがWeb3専門家を募集し、ブロックチェーン技術やNFTといった分野に進出する可能性について解説します。具体的には、求人情報の内容や任天堂のメタバースに対する姿勢などを見ていきましょう。

ポケモンカンパニーインターナショナルがWeb3専門家を募集

ポケモンカンパニーインターナショナルは、戦略についてのアドバイスと新しいイノベーションを探求する役割であるコーポレート・ディベロップメント・プリンシパルの求人を公開しました。企業が求めるスキルや能力、経験などを示している「What you’ll bring」には

• Deep knowledge and understanding of Web 3, including blockchain technologies and NFT, and/or metaverse.

つまりこの求人情報の文脈では、応募者に対して「Web3」や「ブロックチェーン技術」、「NFT（Non-Fungible Token）」、「メタバース（metaverse）」について、深い知識や理解を持っていることを求めていることがわかります。

私としてはピカチュウがNFTになったら、どれだけの価値があるのか気になるところです。

任天堂のメタバースに対する姿勢

　任天堂の社長である古川俊太郎氏は、2022年2月に、ゲーム会社が、ゲーム、社会的交流、仕事などに使用されるより没入型でインタラクティブなインターネットである「メタバース」のアイデアに「大いにポテンシャルを見出している」と述べました。しかし、彼は任天堂がメタバースのためにゲームを作成することに急いでいないと付け加えました。以下原文です。

Q.メタバースや NFT などへの取り組みに関して。既に『あつまれどうぶつ森』において取り組んでいるという側面があるかもしれないが、今後、ポテンシャルが大きいメタバースについて、現時点でお話できる範囲で教えてほしい。

A. 古川：メタバースは、世界中の多くの企業様が注目されており、大きな可能性を秘めているのではないかと捉えています。また、メタバースがメディア等で紹介される中で、『あつまれどうぶつの森』のようなソフトウェアが一例として挙げられることがあり、そういった意味では関心を持っています。一方で、具体的にメタバースによってどのような驚きや楽しさをお客様に提供できるのかを現時点で分かりやすく定義するのは、簡単ではありません。当社は娯楽を提案する会社として、新鮮な驚きや楽しみをどのようにお客様に届けるかということを最も重視していますので、多くの方に「任天堂なりのアプローチ」として分かりやすくお伝えできる方法が見つかれば、何か検討できるかもしれませんが、現時点ではそのような状況ではないと考えています。

「任天堂なりのアプローチ」が楽しみですね。

ポケモンGO開発者 Nianticのリアルワールドメタバース

一方、スマッシュヒットモバイルゲーム「ポケモンGO」の開発者であるNianticは、拡張現実を基盤としたゲームの「リアルワールドメタバース」に注力しています。このサイトでは、ポケモンGOに対して「これらの体験は前菜にすぎません。完全な AR のごちそうはまだ提供されていません」など壮大なビジョンが展開されているので、是非下のリンクから閲覧してみて下さい。

Nianticは、他の企業がNFT駆動の体験に使用できるプラットフォームも作成しており、エレクトロニック・ミュージシャンDeadmau5が共同設立したスタジオPixelynxの音楽メタバースゲームElynixrなどがその例です。