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イーサリアムの上海(shanghai)アップデート迫る!その概要と影響を解説!

昨年の「ザ・マージ」に続く大型アップデートの実施日が決定しました。この記事ではそもそもイーサリアムのアップデートとは何か?から解説し、次なるアップデート「上海」の概要についても解説します。

目次

イーサリアムのアップデートとは?

2023年4月12日にイーサリアムの大型アップデート「上海(Shanhai)」が実施されることが決定しました。

そもそもイーサリアムのアップデートとは何か?そして、上海アップデートとは何か?これらについて解説します。

イーサリアムは現時点で世界第2位の暗号資産ですが、まだまだ機能的に不足している部分が多々あります。ガス代の問題等のスケーラビリティ問題やAAと呼ばれるコントラクトウォレットの実装に関する問題など、現在のインターネットのように全世界の人が使うインフラになるにはまだまだ課題が多く存在します。

そこで、イーサリアムはリアルタイムで機能がアップデートされていきます。例えば、スマホアプリも定期的にアップデートされ、機能が追加されたりユーザビリティがよくなりますよね、それと同じイメージです。

昨年2022年9月にイーサリアム大型アップデート「ザ・マージ」が実施され、コンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSへと移行しました。それぞれについて詳しくは説明しませんが、この移行によって、マイニングにかかる電力が大幅に削減され、トランザクションのスピードも大きく向上しました。

ちなみに、「ザ・マージ」完了後にイーサリアムの共同創業者であるヴィタリック・ブテリン氏は、「現時点のイーサリアムの完成度は55%」だと語っており、まだまだ道なかばであることを発言しました。

このように、イーサリアムは次々とアップデートしていくことで機能を向上させていきます。そして、昨年の「ザ・マージ」に続く大型アップデートが「上海(Shanhai)」であり、2023年4月13日(日本時間)に実施される予定です。

上海アップデートとは?

上海アップデートでは、「イーサリアムのステーキング資金の引き出し」が可能になります。

現在、ETH供給量の13.2%に当たる1,600万 ETH(約3兆1,800億円相当)がロックされており、アップデート後に引き出せるようになります。

https://dune.com/arch1111/eth-staking-dashboard より

本来は2023年3月を目標に開発が進められていましたが、2週間ほど延期され、4月13日に正式決定しました。すでにテストネットでの開発や検証は進んでおり、メインネットにも問題なくリリースされる見込みとのことです。

実装される機能はEIP-4895「ビーコンチェーン・プッシュ」と呼ばれる機能で、前述した通り、ステーキング資金の引き出しが可能になります。

価格への影響は?

このアップデートにおける最も大きな争点が「全体の13.2%のステーキング資産が一気に引き出されて売られることで、価格が急落する可能性」です。今までロックされていた資産が解放されるので、それによって一気に売り圧が強まることを懸念しています。

ここに関しては、どちらもの意見がありますが、そこまで大きな売り圧は発生しないのではないかという声が多いです。その理由は大きく2つあります。

①出金制限がある

ETHは32ETHをステーキングすることで、バリデーターとなれます。 ステーキングが解除されることでバリデーターが全員売ってしまうと、価格の急落以前にバリデーターが減り、分散性や安定稼働が損なわれます。

なので、バリデーターは、引き出し申請を行い、待機期間を経過した後に売ることができます。

この辺りのルールも細かく決まっており、全体で1日あたり100億円までの出金制限なども存在します。また、バリーデーターの数も順調に成長しており、現時点で50万件を超えています。

https://coinpost.jp/?p=423233 より

②含み損を抱えている人が多い

イーサリアム2.0のステーキングが開始されたのが約2年ほどなので、多くの投資家は、ステーキングを開始した頃よりもETH価格が下がっている含み損の状況のため、引き続きステーキング報酬を貰いながら、ETH価格が上がるのを待つのではないかと予想されています。

現在少しずつ価格が戻ってきている段階なので、このタイミングでステーキングを解除して今すぐ売りに出すメリットがそこまでありません。

以上、2点の理由から急激な売り圧には繋がらないのではないかという意見が多いです。ただ、あくまで予想ですので、実際にアップデートされた後にどのように推移するのかはまだわかりません。

上海アップデートのその先は?

まだ正式には確定していませんが、昨年2022年12月に、イーサリアムのプロトコルサポートを行うTim Beiko氏が、上海の次のアップグレードとして「Cancun」を紹介していました。「Cancun」では「EIP-4844」の実装を行う予定とのことです。

EIP-4844は、「Proto-Danksharding」という機能を実装する提案で、この機能が実装されることで、L2チェーンの手数料を最大100倍安価にすることが可能になると言われており、こちらも注目度が高い改善です。

それ以外にもイーサリアムには数多くの改善提案が存在しており、少しずつチェーンとしての利便性を向上させています。

そのアップデートによって価格に影響はあることはもちろん、新しい機能を実装したDappsが生まれる機会となるので、引き続きその動向に注目していきます!!

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