沖縄県初、昭和薬科大学附属中高がAI英語教育を導入 ELSA Schoolで発音指導を高度化

2026年1月26日、ELSA Japanは、沖縄県浦添市の昭和薬科大学附属中学校・高等学校で、AIスピーキングコーチ「ELSA School」を本格導入したと発表した。県内の中高一貫校として初めて、AIによる発音解析を授業に組み込み、英語運用能力の底上げを図る。学校発表に基づく国内の教育DX事例である。
昭和薬科大附属、AI発音解析を英語授業に本格導入
昭和薬科大学附属中学校・高等学校は、英語で円滑に意思疎通できる力の育成を重要な教育課題と位置づけてきた。
これまでもオンライン英会話などを活用してきたが、学習成果を思考力や表現力といった汎用的能力の基盤として定着させる点では、さらなる工夫が求められていた。
こうした中で導入されたのが、AIによる精密な発音解析を強みとする英語学習ツール「ELSA School」である。
同校は渋谷区の公立中学校での導入事例や既導入校の視察を行い、進路指導部と英語科教員が協議を重ねた。
その結果、中学3年生全員を対象に3か月間の試験導入を実施し、発音改善や学習意欲向上といった一定の成果を確認した。
本格導入後は、中学1年生と高校1年生の全生徒を対象に、授業の一部に英語学習アプリELSA Schoolを導入した。
英検やTOEICなどの資格試験に加え、将来のビジネスシーンを想定した表現も学習範囲に含まれる。
ELSA Schoolでは、日本人学習者に多い自己流の発音を音素(※)レベルで可視化し、改善点を即座に提示する。
発音結果がスコアとして示されるため、生徒は反復練習に取り組みやすく、学習の継続性が高まっているという。
※音素:言語を構成する最小の音の単位。ELSA Schoolでは音素ごとの発音の正確さをAIが解析し、具体的な修正指示を行う。
個別最適化がもたらす効果と、AI英語教育の今後
ELSA School導入の最大のメリットは、生徒一人ひとりの課題に応じた個別最適化学習が可能になる点にある。
場所や時間を問わず学習できる環境は、自律的な学びを促進し、授業時間の補完としても機能すると考えられる。
実際に生徒からは、読むスピードの向上や語彙定着への効果を実感する声が出ている。
一方で、AI教材に依存し過ぎることへの懸念も残る。
発音や定型表現の習得には有効であることは実証済みだが、即興的な対話力や文脈理解を十分に補えるかは未知数であり、教員による指導との役割分担は今後も必要だろう。
教育機関において、世界190か国以上で利用されるAI英語学習ツールを学校教育に組み込む意義は大きい。
今回の取り組みは、地方校における教育DXの実践例として、今後他地域へ波及する可能性があると言える。
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