2026年9月16日、国内の楽天グループは、定額制音楽配信サービス「Rakuten Music」のスマートフォンアプリに、エージェント型AIツール「Rakuten AI for Music」を搭載した。自然言語でAIと対話しながら楽曲を探せる新たな検索体験を提供する。
AIとの対話で音楽検索を効率化
「Rakuten AI for Music」では、アーティストや楽曲、アルバム、プレイリストなどを自然言語で検索できる。ホーム画面に新設された「AIに聞いてみる」欄や専用タブからアクセスし、「○○の曲を探したい」「今の気分に合う音楽を聞きたい」といった形で質問可能だ。
検索結果からは楽曲やアルバム、プレイリストのページへシームレスに移動でき、そのまま再生できる。楽曲検索時は、該当楽曲を含むアルバムページへ遷移する仕組みである。
さらに、音楽ランキングや話題のアーティスト、楽曲のトレンドなど、世の中の音楽に関する情報も反映する。単純なキーワード検索にとどまらず、ユーザーの気分や興味を踏まえて音楽を提案できる点が特徴と言える。
なお、利用対象は「Rakuten Music」の有料プランユーザーで、「バンドルプラン」は対象外となる。Android版は一部ユーザーから順次配信し、対象範囲を拡大する予定だ。
パーソナライズ強化で新たな音楽体験へ
今後は、ユーザーの利用状況や音楽の好みも反映し、一人ひとりのニーズに合った提案へと精度を高める方針だ。これにより、自分では思いつかなかった楽曲やアーティストとの新たな出会いを生み出す可能性がある。
一方、対話型検索では、ユーザーが曖昧な希望しか持っていない場合でも提案につなげられるため、従来の検索方法では見つけにくかった音楽へアクセスしやすくなると考えられる。ランキングやトレンドを反映することで、現在話題になっている音楽を知る用途にも活用できる。
ただし、提案内容がユーザーの好みを十分に反映できるかは、今後の精度向上が重要になる。楽天は「Rakuten AI」を通じて「楽天エコシステム(経済圏)」の各サービスをつなぎ、パーソナルな体験を提供する方針を掲げており、「Rakuten Music」でのAI活用もその一環となる。