米Bloombergは、米アップルが次期OS「iOS 27」と「iPadOS 27」に複数のAI機能を搭載する準備を進めていると報じた。
文法チェックや自然言語によるショートカット作成、AI壁紙生成などを追加し、GoogleやSamsungが先行する消費者向けAI機能との差を縮める狙いがあるとみられる。
AI文章支援とOS全体のAI機能を強化
米アップルがiPhoneとiPad向け次期OS「iOS 27」「iPadOS 27」において、AIを活用した新機能群の導入を計画していることを、Bloombergが関係者の話として2026年5月19日に報じた。
文法チェック機能や自然言語によるショートカット生成、AI壁紙作成機能などが追加される見通しである。
今回の更新では、文章作成支援機能も強化される見込みだ。2024年に導入された「Writing Tools」を発展させる形で、文法チェック機能が新たに実装されるという。
画面下部には半透明のメニューが表示され、元の文章と修正候補を比較しながら修正を適用できる仕様になるとされる。
さらに、壁紙生成機能も追加予定とされる。アップルは「Image Playground」を活用し、ロック画面やホーム画面向けにオリジナル背景画像を生成できる仕組みを準備している。
また、「Shortcuts」アプリも刷新される見込みだ。
従来はアプリごとの手動設定やテンプレート利用が必要だったが、新版では「何をしたいか」を自然言語で入力するだけで自動的にショートカットが生成されるという。
カレンダー共有やPDF要約、帰宅時の照明制御など、複数アプリや接続機器をまたぐ操作を簡単に構築できる可能性がある。
なお、GoogleやSamsungはすでにAI壁紙生成を提供している。
AI競争本格化 利便性向上と独自性が焦点に
今回の取り組みのメリットは、アップルがAIを単独機能ではなくOS全体へ組み込み、操作体験そのものを変えようとしている点だろう。
自然言語によるショートカット生成や自動化が定着すれば、従来の手動設定中心の利用から、目的を伝えるだけで処理が進む利用形態へ移行する可能性がある。
一般ユーザーでも高度な機能を扱いやすくなる契機になるかもしれない。
一方で、文法チェックや画像生成などは既に競合各社が先行する分野でもあるため、機能面だけでは差別化が難しくなる懸念も残る。
加えて、自然言語ベースの操作が拡大するほど、誤認識や意図しない実行、プライバシー管理への対応負荷は高まり、体験設計の完成度が競争力を左右すると考えられる。
今後はスマートフォン競争の主戦場がハードウェア性能からAI操作支援へ移る可能性がある。
その中でアップルがiPhone、iPad、Mac、ウェアラブルを横断したAI体験を実現できれば、個別機能競争ではなくエコシステム全体による差別化へ発展していくだろう。
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