TORICOは、イーサリアムを追加取得し、累計保有量が2561ETHを超えたと発表した。
取得総額は約11億円規模に拡大しており、同社は新株予約権による資金を活用しながら、ステーキングを含む暗号資産運用の高度化と企業トレジャリー戦略の強化を進めている。
ETH追加取得で累計2561ETH超に
株式会社TORICOは2026年4月9日、イーサリアムを81.9582ETH追加取得したと公表した。取得価額は約2848万円、平均取得単価は約34万7494円となる。
これにより総取得数量は2561.9968ETHに達し、総取得価額は約11億1056万円規模へと拡大した。
同社は2025年12月以降、複数回にわたりETHを取得し、保有数量を積み上げてきた。
2026年1月から3月にかけても継続的に取得を行っており、取得単価には時期ごとの差がみられる。なお、総取得数量にはステーキング収入分等も含まれている。
資金面では、新株予約権による調達資金を原資とし、計画的に暗号資産へ振り向ける方針である。
取得した資産については、国内大手取引所との連携による安全な保管体制を基盤としつつ、海外のアドバイザーや最新の金融プロトコルを活用し、運用の高度化を進める方針を示している。
こうした動きは、暗号資産を単なる保有資産から運用資産へと転換する同社のトレジャリー戦略の一環と位置付けられる。
※ステーキング:暗号資産を預け入れ、ブロックチェーンの取引承認やネットワーク維持に参加することで報酬を得る仕組み。
企業トレジャリーに広がるETH運用の可能性と課題
イーサリアムをトレジャリーに組み込む動きは、企業資産を単なる保有から収益創出へと転換する契機となる可能性がある。
特にステーキングによる利回りは、低金利環境下での資金効率改善に寄与し得るほか、Web3領域に積極的な企業姿勢の発信は市場評価の向上にもつながるとみられる。
一方で、価格変動の大きさは依然として主要なリスクであり、評価損益が業績に影響を及ぼす不確実性は無視できない。
また、会計基準や規制整備が途上にある中で、開示や内部統制の不備がガバナンス上の懸念を招く可能性もある。
加えて、外部プロトコルを活用した運用には技術的・信用的リスクも伴うと考えられる。
今後は「稼ぐトレジャリー」という概念が一部の先進企業から徐々に浸透していく展開が想定できる。
利回りの安定性や透明性が一定水準で確保されれば、余剰資金運用の新たな選択肢として採用が広がるかもしれない。
TORICO 「イーサリアム(ETH)の追加取得に関するお知らせ」
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