SBI VCトレードは2026年3月19日より、米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を活用したレンディングサービスを開始する。
国内で電子決済手段等取引業者による提供は初の事例で、年率最大10%の利回りを提示する。
国内初のUSDCレンディング開始
SBIホールディングス傘下のSBI VCトレードは、2026年3月19日より「USDCレンディング」を開始する。
これは米ドルに連動するステーブルコイン「USDC(※)」をユーザーが同社に貸し出し、その対価として利用料を受け取る仕組みである。
国内で電子決済手段等取引業者として登録された事業者による提供は初の事例となる。
当初は12週間満期で年率10%の条件を提示し、通常時でも年率5%程度の利回りを想定している。
これは一般的な米ドル建て外貨定期預金の利回りを上回る水準であり、ブロックチェーン上の資産でありながら、ドル連動という安定性を持つ点で暗号資産と従来金融の中間に位置する新たな運用商品と位置付けられる。
同社は2025年3月26日より、米ドル価格に連動するステーブルコイン「USDC」を取引サービスで取り扱っている。
今回のレンディングは、こうしたステーブルコインの特性とSBIグループの金融ノウハウを組み合わせたサービスといえる。
また、1回の募集における1口座当たりの申込上限は5,000USDCに設定されている。
USDCレンディングは、USDCを貸し出すことで利用料を受け取れる仕組みであり、貸出期間中に特段の手続きは必要ない。
※USDC:米ドルに連動するステーブルコイン。米ドルおよび米ドル建資産による裏付けを持ち、発行体により準備金の証明が定期的に公開されるデジタル資産。
高利回りの裏に潜むリスクと展望
USDCレンディングのメリットとして挙げられるのは、ドル建てで相対的に高い利回りを確保できる点だろう。
年率10%前後の水準は既存の外貨運用を上回る可能性があり、低金利環境における有力な代替手段として機能し得る。
加えて、少額から参加できる手軽さや、ステーブルコインによる価格変動リスクの抑制も、今後の普及を後押しするとみられる。
一方で、信用リスクの存在は依然として大きな課題となりそうだ。
貸出先の健全性に依存する構造上、預金のような保護は期待しにくく、資金拘束による流動性制約も無視できない。
また、「安定資産」との認識が先行することで、リスク理解が不十分なまま資金が流入する懸念も残ると考えられる。
今後は、制度整備の進展とともに同領域への参入が広がり、デジタル資産運用の一角として存在感を強めていく可能性がある。
とりわけ、利回りだけでなく、カストディ体制や情報開示の透明性が競争軸として重視される局面に移行し、従来金融とWeb3をつなぐ中間的な金融商品として定着していく展開も想定できる。
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