ANAPホールディングスはExordium Limitedとの戦略的共同事業の検討開始を発表した。
宇宙テーマのMMO「Infinite Fleet」を軸に、世界市場向けモバイルゲーム事業と16億円相当の資金拠出を検討する。
ANAP、Exordium社とLOI締結
2026年7月1日、株式会社ANAPホールディングスは2026年6月25日にExordium Limitedと戦略的投資パートナーシップ構築の検討開始に関する意向表明書(LOI※)を締結したと発表した。
Exordium社は、宇宙テーマの大規模マルチプレイヤーオンラインゲーム「Infinite Fleet」を開発・運営する企業である。
本LOIの目的は、両社が共同でプレミアムなモバイルゲームを世界市場に向けてパブリッシングする事業機会を調査し、具体的な開発体制の構築と事業資金の投資を検討することにある。ANAPは、ビットコインまたは現金による16億円相当額の拠出を検討する。
LOIでは、Exordium社が宇宙をテーマとしたモバイルゲームの調査、企画、事業体制を含む事業計画を作成する。
また、コンテンツプロバイダーと協議し、開発およびプロモーション計画を作成したうえで、当該コンテンツのIPを保有する企業から利用許諾の合意を得ることが定められている。
ANAP側は、Exordium社がLOIに定める義務を履行したことを確認した後、正式な共同事業契約を締結する。
契約締結後にはExordium社へ事業資金を拠出する予定だが、拠出方法は別途協議するとしている。なお、本LOI締結による連結業績への影響はない。
※LOI:Letter of Intentの略称で、契約締結前に当事者間の基本的な合意内容や検討事項を確認する文書。最終契約や出資実行を必ず保証するものではない。
成長余地の一方で実行力が課題
今回の検討は、ANAPにとってゲーム事業とビットコイン領域を接続する新たな成長機会になり得る。
宇宙MMOは、探索、建設、同盟形成、戦闘などを組み合わせやすく、長期的なプレイ継続やコミュニティ形成と相性が良いジャンルである。モバイル展開を前提にすれば、既存のPC向けMMOよりも広いユーザー層へ接点を広げられる可能性がある。
メリットは、ANAPがビットコイン事業とゲーム事業の双方を展開することで、新たな収益機会を創出できる点にある。
継続的なコミュニティ形成に成功すれば、ゲーム自体の熱量が資産性や参加意欲と結び付き、長期的なブランド価値の形成にもつながるだろう。
一方で、リスクも考えられる。現時点ではLOIに基づく検討段階であり、正式契約、資金拠出、IP利用許諾、開発体制のいずれも確定していない。
ゲーム市場は競争が激しく、開発の遅れ、運営コストの増加、ユーザー獲得単価の上昇が収益性を圧迫する可能性がある。
さらに、ビットコインと連動した設計は話題性を生みやすい一方、価格変動や規制環境の影響を受けやすい。
今後の焦点は、構想を実際の開発、配信、収益化まで落とし込めるかにある。ANAPにとっては、先端領域への展開を示す機会であると同時に、事業実行力が問われる局面になると言える。
株式会社ANAPホールディングス Exordium 社との戦略的共同事業の検討開始について
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