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Vポイントマーケティング、AIで1.3億人の個客対応を強化 One to Oneマーケティングを本格展開

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2026年6月19日、株式会社セールスフォース・ジャパンは、Vポイントマーケティングが「Agentforce Marketing」を導入したと発表した。国内最大級となる1.3億人超の会員基盤を対象に、AIを活用した個客マーケティングを推進する。年間数十億通規模の配信基盤を刷新し、一人ひとりに最適化された顧客コミュニケーションの実現を目指す取り組みだ。

AI活用で1.3億会員への最適配信を実現

Vポイントマーケティングは、有効会員数1.3億人超を抱える共通ポイントサービス「Vポイント」の運営企業である。同社は近年、提携企業とのネットワークを活用しながら、会員一人ひとりに最適な情報やサービスを届けるOne to Oneマーケティングへの転換を進めてきた。

しかし、購買履歴やポイント利用状況など日々発生する膨大なデータを安全かつ安定的に処理しながら、タイムリーな顧客接点を構築することが課題となっていた。そこで同社は複数のマーケティングオートメーション(MA)ツールを比較検討し、大規模データ処理性能や拡張性、高いセキュリティ要件を評価してAgentforce Marketingを採用した。

導入後は約7カ月間にわたり概念実証(PoC)を実施した。新規会員向け施策や離脱防止施策を中心に運用を開始し、期間中だけで100本以上のシナリオを設計。現在は50〜100本超のシナリオと600以上のメールコンテンツを少数精鋭のチームが内製で運用している。

成果も表れている。ユーザーごとに最適化したコミュニケーション施策ではメール開封率が最大80%に到達したほか、AIを活用した施策対象者は未実施群と比べクリック率に20〜30ポイントの差が確認されたという。また、アプリ上では利用者ごとに最適化された情報をリアルタイムで表示する仕組みも実装されている。

AI主導の個客戦略へ 競争力向上と運用課題も

今回の事例は、大規模な会員基盤を持つ企業においても、AIを活用することで高度なパーソナライゼーションを実現できる可能性を示した事例といえる。従来は多くの人的リソースを必要としていた施策運用も、AIの支援によって少人数体制で継続的な改善を進めやすくなる可能性がある。

今後、Vポイントマーケティングはアプリやウェブサイト上でのパーソナライゼーションをさらに高度化する方針だ。利用者の興味関心や保有ポイント、会員ランクなどに応じて表示内容を最適化し、顧客体験価値の向上を目指すとしている。また、シナリオやコンテンツ制作についても、AIがたたき台を生成し、人が判断する運用モデルへの発展を視野に入れている。

一方で、AI活用の拡大に伴い、個人データの管理やガバナンスの重要性はさらに高まると考えられる。パーソナライズの精度向上は利用者の利便性向上につながる可能性がある反面、透明性や信頼性の確保も一層重要になるとみられる。今後はAIによる効率化と顧客からの信頼維持を両立できるかが、企業の競争力を左右する重要なポイントになりそうだ。

セールスフォース・ジャパン プレスリリース

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