SBI VCトレードは、「BTC/JPY」のレバレッジ取引における標準スプレッドを業界最狭水準となる5,000円で提供すると発表した。
取引コストの低減を通じて、レバレッジ取引利用者の売買環境改善を図る内容となっている。
BTCレバレッジ取引を5,000円スプレッドで提供
SBIホールディングスの連結子会社であるSBI VCトレードは、2026年6月5日に「スプレッド限界突破!BTC/JPYレバレッジ取引応援ウィーク」の実施を発表した。
期間は同日12時から6月19日11時59分までで、対象はVCTRADEサービスにおけるBTC/JPYのレバレッジ取引である。
同社によると、期間中の標準スプレッドは5,000円となる。金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者の販売所型レバレッジ取引を対象とした同社調査では、業界最狭水準に位置付けられている。
なお、市場の急変時には一時的にスプレッドが拡大する場合があるという。
今回の対象となるレバレッジ取引は、現物資産を保有せず価格差で損益を決済するデリバティブ取引である。保有する暗号資産を証拠金として利用できるほか、相場下落局面でも収益機会を狙える点が特徴だ。
また同社は、国内で一般的な日次徴収型のレバレッジ手数料ではなく、ファンディングレート(※)方式を採用している。BTC/JPYのファンディングレートがマイナスの場合、利用者は日次で報酬を受け取ることが可能と説明した。
さらに法人口座では、個人口座より高い法人レバレッジ倍率を活用した取引戦略にも対応している。SBI FXトレードでも同期間に同様のスプレッド提供を行うとしているが、BITPOINTサービスは対象外となる。
※ファンディングレート:レバレッジ取引市場で買い方と売り方の需給バランスを調整するために受け払いされる仕組み。状況によっては報酬を受け取る場合もある。
低コスト化の利点と留意点
スプレッド縮小は、短期売買を行う利用者にとって取引コストの負担軽減につながる可能性がある。特に売買回数が多い取引スタイルでは、コスト差が累積的な影響を与えるため、取引環境の改善として受け止められるかもしれない。
また、エントリー直後の含み損を抑えやすくなることで、従来より柔軟な売買判断を行いやすくなることも考えられる。
取引コストの低減は、市場参加者にとって選択肢を広げるきっかけにもなるだろう。
一方で、スプレッドが狭くなったとしても、レバレッジ取引そのもののリスクが低下するわけではない。暗号資産市場は価格変動が大きく、証拠金以上の損失が発生する可能性もあるため、リスク管理の重要性は変わらない。
今後、国内取引所間で取引コスト競争が進めば利用者にとってメリットは大きいが、実際の取引環境は流動性や市場状況にも左右されるため、総合的な条件を比較しながら活用する視点が求められそうだ。
国内事業者による差別化が進めば、暗号資産デリバティブ市場のさらなる発展も期待できる。
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